Basic
「「失礼だな」」
「「ボクをどう思っての 発言?」」
『…いい加減な人格だと思っての』
「「それ駄目でしょ…
たとえ ボクがそう見えたとしてもさ」」
『そう見えるんだよ』
『(残念ながら……)』
「「……」」
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‘‘残念ですか、エヌ様’’
『!?』
「「?」」
『(言ってないのに…)』
『(もしかして声に出てた…?)』
‘‘エヌ様は 一言も喋ってはいません’’
?
『…Aも透聴を持ってる?』
‘‘はい’’
『え』
‘‘これも初期設定です’’
「「…」」
何を話しているんだろう。
‘‘気付きませんか?’’
‘‘今まで エル様とこうして会話を続けてきましたよ’’
『…なんか、エルとの会話に慣れすぎて
常識的なものを 忘れていたかもしれない』
‘…そのことについて なんですが’
‘Aは 基礎的な能力 を所持しています’
「「初耳……」」
『基礎って 運動神経みたいな?』
‘いえ、能力ですから’
‘アビリティのことになります’
『…』
『どんなアビを持ってる?』
‘‘ざっと言いますと 五感の機能を増幅させるものです’’
『五感か…』
‘‘…’’
『…』
「「…」」
「…」
‘‘聞いているより 見た方が早いでしょう’’
‘‘アイ様’’
‘はい’
アイがパーツを出した。
光が発生した。
おそらくそれは ステータスだろう。