Because it is a village person
‘‘透聴は 確かに異能力ではありますが’’
‘‘私からすると、かなりレベルの低い能力です’’
『か、かなり…』
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‘…’
‘‘アイ様は、異能力に 上も下も無いと言われています’’
‘‘それ自体’’
‘‘そんなに早く取得できるもの でもありませんしね’’
「…」
『(Aの言っていることって)』
『(レベル=取得できる難易度 のようなものか?)』
‘…’
『(じゃあ透聴は 簡単?)』
「…」
『(でも僕は この能力だけを 長い期間かけてようやく…)』
‘‘……’’
エヌが下を向いた。
『(透聴だけしか 取得できてない僕って なんなんだろう)』
『まぁ』
『所詮 町人だからなぁ』
‘‘おや エヌ様’’
‘‘あなたは 間違った捉え方をしていますね’’
『?』
『何が?』
‘‘エヌ様は、町人はあまり能力を取得できない、
もし取得できたとしても
成長が途中で止まり、後は落ちるだけ と考えていますか?’’
『…』
『僕はそう 教えられてきたんだ』
‘‘そうですか’’
‘‘では、私なりの意見を一つ’’
‘‘町人といっても、皆様 能力を持てない とは限りませんし’’
‘‘第一 エヌ様が 町人のカテゴリー に属しているだけで’’
‘‘他の仕事、勇者や魔法使い等と同じ 人なわけですから’’
『…』
‘‘ここで終わりだと 思わない方がよろしいかと’’