A tall person
アイ という人が
僕らが持っているもの と同じような物を取り出した。
しかし、僕のと 同じ模様のパーツは
一度も見たことがない。
エヌの物とも、アイ という人の物とも。
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‘…’
何かを操作している。
‘‘はい、何でしょうか’’
前に聞いたことがある 声が聞こえてきた。
…というよりも、
新たな人 が見えるようになったと
考えなければならなくなった。
‘‘…’’
‘…’
髪の長い人。
その人よりも
背の高く、短髪の人。
僕には何が見えているんだろう。
‘‘おそらく、A が 見えています’’
‘‘エル’’
『!?』
‘……’
‘‘おっと、失礼しました 嬢’’
‘‘エル様、ですね’’
‘……’
‘‘承知しました’’
背の高い人、A?が歩き出した。
‘‘エヌ様方、こちらへお掛けください”
“では、話の続きですが”
『ちょ ちょっと待ってよ』
『貴方って誰!?』
『いきなりで 理解が及ばないんだけど…』
‘……’
‘‘はい、そうですね’’
‘‘では、少しばかり自己紹介をしましょう’’
一人が二人になると、
急にアイ は音一つ立てなくなった。
気分が優れないのだろうか。
生憎 僕はそういう知識はからっきしだから、
エル博士に診てもらったら 良いんじゃないか。