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T o w n  作者: 街灯兎
Village
44/188

To apologize

『…』


「…」


‘……えっ’


209__ _


‘あ…えと’


髪の長い人は戸惑っている。



エヌ、どうしたの?


『…』



『こちらこそごめんなさい…』



‘…?’


『(なんか 想像してたのより違った……)』



『勝手に追いかけたり、急に脅したりして』


『本当にごめんなさい…』


‘や、あ、悪いのは私の方です’


『いや、君は悪くないよ』


『ほら、エルも謝って』


へ?


…喋れない。



『エルは?居るんでしょ?』


‘??’


今は寝てるから 実質居ない。


だから話せない。


『?』


『じゃあ頭下げて』


下げる?


『こう』


エヌが頭を床に近づけた。


これが 頭を下げる ことなのか。


とりあえず真似をしてみる。


‘……’


『というわけで、ごめんなさい!』


『君の負った傷の分だけ、…それ以上に 何かするから!!』


‘?’


この人は困っている。


何故困っているのかは 何となく、


…察せなかった。



‘あの、私の言い分も 聞いてくださいませんか…?’


『あっ うん。いや、どうぞ』



‘私達、ここに貴殿方がいらっしゃってから’


‘ずっと観察させて頂いていました’


観察?


‘…あまり来客が無いものですから’


‘私の一部がはしゃいでしまいまして……’


はしゃぐ?


‘その…なんというか…’


‘少しばかり貴殿方をからかってしまいました…’


『…?』



‘えっと…つまり’


‘すみませんでしたっ!!’


その人は 深々と頭を下げた。

『…あの、聞いていい?』


‘え、…はい’


『君の名前は?』


‘…アイ、です’

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