A companion
「「…」」
「…」
「「で、だ」」
202__ _
「「どうする?」」
?
「「他になんかすることある?」」
他に…
もう見きったんだ? ここ。
「「いや?」」
え?
「「もう調べなくてもいいでしょ」」
…そう
でも僕はまだ調べる。
「「ボクも同伴者なんだけど」」
そこは気にしないで。
僕だけしたいから。
「「だから…」」
「「…」」
「「じゃー ちょっと寝る」」
寝る?
「「ボクが起きた時にそれ、終えていてね」」
「…」
反応が無くなった。
一時的に エルが寝るらしい。
寝ている間に 僕の疑問も晴らしていこう。
……
そもそもアビリティに
寝るなんて行為は出来るのか?
これはエルが起きないと 解決しない疑問だな。
今は ひとまず この地の全体を把握する。
どこまでの範囲に家屋があるのか、
僕とエヌの家周辺の 記憶と比べながら歩く。
僕にとっては、全てが情報に見える。
しかし、そのほとんどの意味を理解していない。
よって、僕が取り入れられる知識は
ごくわずかになってしまう。
こういう時、
エルやエヌが居てくれたら
「!」
「…?」
音がした。
気のせいか。
音の鳴る原因は
風か、生き物が居るのか。
見たところ人が居ないので、
消去法だ。