Solution
「「ボクには名前なんてない」」
無い?
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「「…表音のプログラムに過ぎないから」」
表音?
アビリティの中に人が居るの?
「「…そうしとくか。えーと」」
「「君の名前は他にあるから
そのエルって文字は貰っちゃうね」」
え?
「「…あー、安心してよ」」
「「ボクが君の中にいる限り」」
「「君はエルであり続けるから」」
………
声が聞こえなくなった。
…何だったんだろう。
絶えず風が吹いている。
この町の下見は完了したので
一旦エヌの家に戻ることにしよう。
『あっエル、おかえり』
『丁度良い所に来たね』
?
❲さっきからずっと
何通りもの事案を 組み合わせたりしていたんだが❳
❲解が出た❳
『…』
❲やはりそれらしい解決策は見当たらなかった!!❳
『……』
解……
『ごめん、エル』
『今の知識じゃ 無理みたい』
『…どうすれば』
❲だったら、良い所がある❳
❲ここだ❳
博士が地図をエヌに渡す。
『?』
…地図っていうものは
エヌから教えてもらった。
その他
紙とかペンとか、
基本的な道具について。
❲エヌ、調査も兼ねて
表音の手掛かりでも探してこいや❳
『でも、エルの街が』
❲それは後でも出来るだろ?❳
❲何にも無かったそうじゃねぇか❳
❲ここはな、エルの街の 反対の方向にある❳
❲後退するよりか、良いだろ?❳
『…まぁ』
❲細けぇ内容は そのメモに書いてある❳
『…』
❲じゃあ、準備は済んでるんだ❳
❲はよ 行った行った❳