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「お_ __う _す。
___は ぜ_きに_が _で う 。
___も__になり う す。り___しな よう_
ゆ_み は___つけ_ て_ くだ………… 」
「……」
001__ _
街の存在を知った日から
情報源は
ずっと変わらない
毎日届く新聞、
言葉が理解できないラジオ、
見飽きた本。
どれも、僕に必要な知識を与えてくれない
唯一 気になっているのは新聞だ。
文字ではなく
貼ってある絵のようなものに興味がある。
いつか見た本の挿絵より
ずっと見ていられる。
字は所々しか読めない。暗号のようだ。
僕は、文面の解析ができない上に頭が悪い。
分かることといえば、
この新聞を届けに来る何者かが
何処かに存在しているということだけだ。
もう足を運ぶ場所も限られてきた。
調べ尽くしたのだ。
これ以上のことが知りたいのならば
もっと遠くに行くしかない。
同時に
まだ行くべきではないと
情報を集めるのが先だと
頭は言っている。
「_ _ は、こう った。
あ_ _ __ め…すか」
「たし_に そ……こ た__だ」
「 」