Attendance
部屋。
何処だろう
見たことがない。
「「(誰の中に入ったんだろ)」」
研究室ではないのか?
「「(…?)」」
「「(何か物音が近付いてくる)」」
「「(下から上に…?すぐ近くまできた)」」
13
〖入るよ〗
〖いつまで寝てるの〗
〖遅いから朝御飯作っといたよ〗
〖早く起きないと休みの連絡するよー〗
「……」
「さむ…」
?
「「?」」
「……」
〖今年受験生なんだから
もっとしゃんとしなさいよ〗
「うん」
〖そろそろ何処に
出願するか決めないとでしょ〗
「…うん」
ー…今日は__の日!この日に___に__した人は
良いことがあるかもしれませんよ~?
「……」
〖聞いてる?〗
「うん」
…なんだこの箱は?
中の物が動いて音も出ている
「「(部屋の中に外がある…?)」」
エヌなら知っているだろうか
〖進路決まった?〗
「うーん」
〖ねぇ 将来の夢は何なの?〗
「朝に聞くことじゃないだろ」
〖夜に聞いてもおんなじじゃない〗
「もう時間だから」
ー今日の猫ちゃんはこの子!
毛の模様が可愛いですねー
〖あら可愛…
あっちょっと 黙って行かないでよ〗
〖いってらっしゃーい〗
「…行ってきます」
先程の会話は何だ?
理解出来ないことしかなかった。
「「(ボクも今のところ
何もかも分からないなぁ…)」」
「「(研究室は何処にあるんだか)」」
「「(此処もフィンって前提の話だけど)」」
広い建物の中に入った。
沢山ある部屋のうち一室に入り
一つの机に座る。
〖よっ〗
「…おお」
新たな人物が声をかけてきた
「「(誰?)」」
〖どした?寝不足?〗
「いや、…まぁ」
〖昨日何してた?〗
「色々だよ」
〖色々?ふーん〗
〖それより聞いてくれよ〗
〖うちのねーちゃんがさー〗
〖アイス1個で
ギャーギャー言いやがるんだよ〗
「この時期にアイス?」
〖なんだよ…食べちゃいけないのかよ〗
「食べていいよ」
〖やった〗
「俺の許可なく食べろよ」
〖皆席に着けー〗
〖あっ戻らんと〗
〖じゃーな〗
「ん」
?
何か始まるのか?
「「(人が椅子に座っていってる)」」
……
〖時間だな〗
〖号令〗
〖きりーつ〗
〖ありがとーございましたー〗
〖〖〖……ありがとーごぜーしたー〗〗〗
「「……」」
「「(なにあれ…)」」
「「(座ってずっと
立ってる人の話を聞く時間)」」
「「(あの人が書いたのを
周りも書いてるし)」」
「「(これ本当に何?)」」
「「(あと此処何処なの?今更だけど)」」
「「(皆同じ服を着てるから
研究室みたいなもんかな?)」」
〖……あー〗
〖眠いわー〗
「わかる」
〖寝不足のお前より眠いかもしれん〗
「言う程不足してないけど」
〖これはあれだな〗
〖つまらんから眠いやつだ〗
「俺は好きだけど」
「あの授業」
〖あれ?皆寝てるのに〗
「それはまぁ…」
「睡眠の時間として利用してるだけだよ」
「次寝れないやつだから」
〖起きてる価値無し判定
出されてる先生可哀想…〗
「…」
〖…板書少ないしな〗
〖やることなくて眠くもなる〗
〖チャイム直前になるとすげえ書き出すけど〗
「それは毎度困ってる」
〖皆聞いてないのに
1人で喋ってるんだもんなあ〗
「……」
「聞いてあげなよ」
「ってのもなんかおかしいけど」
「テスト期間の疲労を減らす為にも」
「ここ出るよって言う時あるし」
〖まぁなー〗
〖最初から勉強はだるすぎる〗
〖…できるだけ起きてみるわ〗
〖次移動だよな〗
「うん」
〖あそこ寒いんだよなー〗
〖ストーブの意味ないとこNo.1だわ〗
「たしかに」
「「(え)」」
「「(まだあるの)」」
「……ただいま」
〖おかえり〗
〖どうだった?学校は〗
「…それなりに」
〖……〗
〖もうすぐ夕飯できるからね〗
…がっこう?
あの座って話を聞いて
帰る場所ががっこうというのか。
「「(何処かから音が鳴ると
立つ人の話が始まったり
終わったりしてたな)」」
「「(どういう仕組みなんだろ…)」」
〖進捗どう?〗
〖出来る時の__ちゃんはここまでいってます〗
〖へぇー進んでるね〗
〖出来ない時はここまでです〗
〖なんかもう2人生徒がいるみたいだね〗
〖優等生とちょっと遅れてる子って感じ〗
〖その辺り不思議なんですよね〗
〖ま、そのうちと思って気長にね〗
〖分かってますよ〗
〖じゃあ食べよう〗
〖いただきます〗
「……」
〖……〗
「……いただきます」
〖よし〗
「………」
〖ねぇ進路決まった?〗
「…まだ」
〖せめてこれはってのはないの?〗
「ない」
〖えぇ…〗
〖じゃあお母さんが決めちゃおっかな~?〗
「無理」
「やめて」
〖………〗
〖夢、見つけられたら言ってね〗
「……」
「「(とりあえず分かったこととしては)」」
「「(この人は
家とがっこうって場所で
態度が違うってことくらいかな)」」
今此処にエヌが居たら良かったのに
聞きたいことが多過ぎる。