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T o w n  作者: 街灯兎
City
172/188

Visitor

『……』


『行くんだね』

これでこのよく分からない旅も最後だ

『旅って』

『まあそうか』


『…何かあったら

出来ないかもだけど 戻ってきて』

「「(矛盾…)」」


『気を付けて』

「「だからボクらに実害はないって」」

『それはそうかもしれないけど』


「「…」」

「「研究者だよね?」」

『え?』

「「こういうの、 …いいや」」

『え、何気になるじゃん』

『最後まで言ってよ!』


「「…はは」」



「いってきます」


15


“エル博士”

〔うわっ〕

〔なんだ、Aか〕

“……”

“また博士に頼みたいのですが”

“其方の町の知人にですね…”

〔おう〕


…__……


“!”


〔?〕

〔何だ?〕


“………”


〔おい、聞いてるか〕

〔知人に?〕


“………”


…___


〔A?〕

〔…なぁアイAどうしたんだ〕

“しっ!”


〔……〕

〔(なんだよ…)〕



{ほっ、と}

{無事に移動出来たみたいでなによりですな}


{…ふーん}

{成程……此処があの…}



“博士、今すぐ

街を見渡せる所へ連れていって下さい”

〔えぇ〕

〔突拍子もないな〕



{まずは人を探そう。うん、それがいい}

{何処から行こうかな~}


{って此処、家の統一感すごいな…}

{特殊な文化とかなのかな?}

{分布的には違うんだけど}

{確かこの辺は…}


{ま、どこかしらに異端児も辺境もあるってか}

{ふむふむ…}



‘突然の対応凄いですね’

〔え、いやまあ〕

〔そりゃわかんねぇけど〕

〔とりあえず連れていくしかないだろ〕

〔Aが珍しく活発?だし〕

‘……’

‘そういえば前にもこんなことありましたよね’

〔そうか?〕


“……”


“(近付いた気がした)”

“(いつもの遠い音が)”

“(何か此処に変化があるのかもしれない)”


“……”

“…見えない”


“(透視)”


“………”


〔本当にどうしたんだ?〕

‘私だって分かりませんよ’

‘聴いたものも意味不明です’


“…!”


“博士”

〔おう〕


‘なんで対応出来るんですか’



{捜索第一号の家~!}

{誰か居るかな?}

{…いない}


{すいませーん}

{……}

{すいませーん!!}


{ここにもいない}


{あっ此処は?}

{……}


“何方ですか?”

{……}


{そうだなぁ…}

{しらみ潰しとかめんどくさいなぁー}

{こう、手っ取り早くさぁー}

{…}

{あーもっと勉強して来るべきだったかぁ…}


“あの?”


{一旦戻るのも嫌だし}

{早く片付けてこ}

{中心部よりは数少ないし}


“……”


〔?〕

‘無視しました?’

〔だよな〕


‘あっ着いて行きました’


{こんにちはー}

{今私人を探してましてー}


“……”


‘戻ってきました’


“……”

“あの方、見えていない可能性があります”

“私を”

〔いや見えてないだろ〕

〔あれは〕

“試しにアイ様 行ってきてもらえますか”

‘…私ですか?’



‘すみませーん’

{すみませーん}


‘あのー!’

{あのー!}


‘わざとしてますかー!!!’

{誰か居ませんかー!!!}


{ここもいないか…}

‘……’


‘あれは見えてないです’

“そうですか…”

〔そうだと言ってるだろうよ〕

〔信じろよ俺の言葉を〕

‘何が起きてるんですかね…?’

“分かりません”

“ですがあれは何かの間違いです”

〔見えないもんは見えないって〕

〔聞けよ俺の見解を〕


‘じゃあついでに博士さんも行かせてみては?’

“私達と同じ結果でしょう”

“というかそれ以下です”

〔(それ以下ってあるのか)〕

〔(じゃなくて)〕


〔何処で落としたんだろうなあ…〕


〔(信頼とか)〕

〔色々…〕

〔逆に何処で拾えるんだ?〕

‘何言ってるんですか?’

〔…なんでもないです〕

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