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T o w n  作者: 街灯兎
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171/188

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{あー、あー}


{私の声聞こえますかー}

{聞こえてたら返事して下さーい}

{……}


{そこに居るようで居ないんですけど}

{多分そこから

めちゃくちゃ遠い所からだと思うんですけど}

{話しかけてますー}

{聞こえますかー}

{聞こえっ………}


{…聞こえてますよね}

{だって届いてる感じがするしな}


{……}


{あれ、無視されてる…?}

{うーん…}


{あっ、急だからですよね}

{ごめんなさい}


{私は貴方が思っているような

変な人じゃありませんよー}

{ちゃんとした人です}

{安心してくださーい}

{おーい}


{…聞こえてますよねー?}

{何で無視するんですかー?}

{あっ ちょっと!}

{精神統一しないでくださーい!}

{何も考えないなんてずるいですよ!!}


{あ、遮断された}


{もう、やっと話しかけられる人が

居るかもっていうのに}


---__ _


“………”

‘…’


“どうしましたか?”

‘いえ、なんでもないです’

“……”


“アイ様、また料理でもしませんか”

‘…え!いいですね!何を作ります?’

“アイ様は何が良いですか?”

‘そうですね~’

‘とりあえず甘い物がいいです!’

“ではそれにしましょう”

“また博士の知人に

レシピを教えてもらいましょうか”

‘はい!’

‘楽しみですね…!’



{場所が合ってないとか?}

{えー確かにこの座標だし}

{記録にはこうとしか書いてないし}

{やっぱり誰も居ないのかな?}


{にしたってこの感じは今までと違うし}

{誰か居るはずなんだよなぁ}

{どうするかな…}


{…}


{実際行かなきゃ分からないのかな?}

{別の何かが受信してる可能性もあるだろうし}

{えーと、ラジオ?だっけ?}

{あとは…うーん}

{……}

{行くだけ行くかぁ}



“………”

“(なんだったんだ、あれは)”

“(いつにも増して五月蝿かった)”


“……”

“(大分前から音声が聞こえ始めた)”

“(嬢や他には聞こえていない様だった)”

“(だから己の所持している透聴を疑った)”

“(エヌ様も持っているが私よりランクが低い)”


“(普段聞こえないものが聴こえる)”

“(しかしそれは遠くにあるのか

よく聞こえない事が多く、

耳を澄まさなければならない)”

“(時にはそれに集中して

アイ様の話を放ってしまうことも)”


“(今まではただ音を拾うだけだった)”

“(だがあれは何だ)”

“(遠くの何者かに話しかけられた)”

“(此方に向かって直接)”


“(透聴は何かを受信する媒体なのか?)”



『1から3はまあ操作出来たんだよね』

「「うん」」

「「4からちょっと厳しくなってきて」」


『5』

『エルのやれることはほとんど無くなっていた』

「「……」」

『ということは』

「「次も手出し出来ない」」

『うん』


『(もしかしたら戻る為の操作も

出来なくなるかもしれない)』

『……そんなこと無いといいけど』

『(まあ、それもなんとか…)』

『……』

『少し話変わるけど』


『えーと』

『元のパズルは6つはめる所があって』

『その4番目の所で1つになったと』

『で』

『今はパーツ内臓みたいになってるけど』

『このまま6で終わりだと思う?』


『いやさ』

『パズルには物理的な限界があるじゃん』

……

「「言いたいことが分からない」」

『……』


『エルが持ってた2つを1つにして

パーツから移動出来るようにしたんなら』

『ちょっとくらい移動先

増えても良いじゃんっていうことだよ』

「「……」」


「「なんで?」」

『な、なんで…』

『僕としては得をしたい』

「「エヌの気持ちは関係ない」」

『でも、何かあるんじゃないかって思うんだよ』

『そうじゃないと1つにした意味が分からない』

…?


「「……」」

「「それは6に行ってから判ることだから」」

{確か移動に使うのは…}


{これかな?}

{あんまり覚えてないけど}

{…}


{早速お邪魔しますよー}

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