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T o w n  作者: 街灯兎
Laboratory
167/188

Action

〖(知能が上がる…か)〗


〖(それも後で調べるとして)〗

〖(今はこの回復能力を上げなければ)〗

〖(貰った傷肉使って

まずは現段階の回復度を…)〗


〖………〗


〖(目立たなくはなるが)〗

〖(傷が消えた訳じゃない)〗

〖(中は傷付いたままだ)〗

〖…〗

〖完治の為には何が必要なんだ…〗


913__ _


〖とりあえず

小学校の教材から買ってきてみます〗

〖よろしくー〗

〖言葉が喋れると言っても

理解していなければならない〗

〖最低限の知識があってこその

会話というものだ〗

〖今の状態で必要な教科って何なんでしょうね〗

〖国語とか?〗

〖数学も要りますかね〗

〖え、道徳じゃないんですか?〗

〖道徳?〗

〖…常識とか「そういうもの」を

教えるってことで合ってますか?〗

〖まあ、うん〗

〖教える側が

気を付けないといけないやつですね…それ〗


「……」

「(誰もこっちに来てくれない)」

「(あの子の所へは沢山来てるのに)」


〖順番より出来るものからで良いのでは?〗

〖というか言語の能力だからやっぱり

知能が上がっているとは考えにくいんですが〗

〖…それは試してみないと分からないことだ〗


「……」

「(傷も薄くなってるし)」

「(治してくれた人を

探しに行ってみようかな)」



そろそろか。

「「あの子が寝たかって?」」

「「まあ行ってみても良いんじゃない」」


‘エルさん、もしかして

フィンの人が今何してるか分かるんですか?’

分からない。

「「そんな訳ないよ」」

「「だだ勘とかそういうやつ」」

‘そうですか…’

‘エルさんにだけ

感じるものがあるのかと思いました’


“アイ様”

“何の根拠も無いが、ただ自信だけはある”

“その様な時は在りませんか?”

‘?’

“人は先の分からない事に向かっていく際

直感で動いているのでしょう”

“そうしなければいつまでもそこから進めません”

“過去の予測や例等とは

全く関係のない事象が起こる可能性がある中で

最適なやり方を見つけていくのは困難を極めます”

“しかし停滞もまた

前進と同等に危険な場合もあるのです”

“ですから…”

……

“というものが…”

「「……」」

“だからこそ”


‘まあ、とりあえず行動してみようって事ですね’

「「めっちゃはしょるじゃん」」

「「(話長いなとは思ったけど)」」

「「(珍し…)」」



〔……〕

〔(俺が作ってきた能力…)〕

〔(こんなに覚えていないものか?)〕

〔(そりゃ昔のやつは忘れるかもしれないが)〕

〔(見覚えがないってのがなぁ…)〕


〔(知らない能力はここには無いはずだ)〕

〔(なのに)〕

〔………〕


〔(何かがごそっと抜け落ちている気がする)〕


〔(もしかしてもう…そういう歳なのか?)〕

〔(そんなはず…まだ早いだろ)〕

〔……〕

〔(今は特に異常はないと思っておこう)〕

〔(俺の管理が杜撰なだけだ)〕



〖どうですか〗

〖各教科基本から応用、総復習まであります〗

〖…買い過ぎだな〗

〖こんなんいちいちやってたら

疲れちゃいますよ〗

〖時間も無駄になりそうです〗

〖何やりたいかこの子に選ばせましょうよ〗


〖ね、この中でなにが気になる?〗

〖………〗


〖あの、名前無いんですか?〗

〖?〗

〖孤児とはいえ

無いと管理的にも本人にとっても

不便じゃないですか〗


〖付けていいのか?〗

〖そういうのは親がするものだ〗

〖親が居なかったら誰が付けるんですか?〗

〖引き取った人ですよね〗

〖(引き取るというか回収したのでは…)〗

〖教育するってことは

もう我々が保護者ですよ〗

〖誰が何と言おうと親です〗

〖私達は親なので〗

〖この子の名前、考えましょう!〗

〖………〗

〖(これ、論理的…なのか?)〗


〖……??〗

〖そういうことなら…〗

〖(え)〗

〖(なんとなく説き伏せてない?)〗

〖(エムさん錯乱しちゃってるよ…)〗


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