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T o w n  作者: 街灯兎
C ity
151/188

Identity

〖侵入者、侵入者〗

〖A棟入口に未登録の人間〗

〖現在対抗措置は無い為、至急捕らえよ〗


〖……あぁ、こんな時に〗

〖(目の前で見られないとは残念だが)〗

〖(それを野放しにするのも勿体ない)〗

「…?」

〖終わった頃 に戻ってくるから〗

「終わった頃って…?ねぇ!」


「…行っちゃった」


「……」

「(怖い遊びってなんだろう)」

「(ぼくを閉じ込めて、

肝試しをするのかな?)」


「…(何か音がする)」


814__ _


〖(餌が自分から来てくれるとは)〗


〖…どうです、身元は?〗

〖それが…

分からない、知らないの一点張りでして〗

〖……〗


〖あの…〗

〖?〗

〖此処は一体何処なんでしょうか…?〗

〖全く分からなくて…〗

〖…記憶無くしてる?〗

〖おそらく〗

〖それで迷い込んだのかと思われます〗

〖……そうか〗


〖(よし、いいぞ)〗

〖(このまま保護してもらう口実で中に…)〗

〖とりあえず入れよう〗

〖(おっ)〗

〖ですが〗

〖ここじゃ物騒なことが多いから〗

〖一旦中で話しましょう〗

〖……〗


〖私に着いて来て下さい〗

〖…はい〗

〖(第一関門を突破した!)〗

〖(あとはジェイを探すだけだ)〗

〖(それにしても)〗

〖(なんて警備が甘いのだろう)〗

〖(入り込むことなんて楽勝じゃないか)〗



〖此方に座っていて下さい〗

〖今、お茶を入れてきますね〗

〖…ありがとうございます〗

〖………〗


〖(今は誰も居ない)〗

〖(何か気になるものはないか…?)〗


〖……〗


〖ジェイ…ジェイ…あった〗

〖ここにあいつが…〗

〖(仲間達を消したあいつが)〗


〖ジェイを知っているんですか?〗

〖!?〗

〖(いつの間に)〗

〖……〗

〖(何か考えろ)〗


〖……すみません

自分でも変だと思うのですが〗

〖?〗

〖知らないことを 知らないうちに

話している時がありまして〗

〖………成程〗

〖少しパニックに

なっているのかも知れませんね〗

〖ひとまず それを飲んで落ち着いて下さい〗

〖はい、…〗



〖……ぐっ……すー…すー…〗

〖(貴方はもう少し警戒心を持った方が良い)〗


〖…頼む〗

〖はい〗

〖……身元検索の結果〗

〖この男は__組の者だと判明〗

〖…やはりそうか〗

〖どうしますか?〗

〖彼処に送っておいてくれ〗

〖了解しました〗


〖…(確か、前に関わった組だったか)〗

〖(大方、頭か誰かが寄越した

部下というところだな)〗

〖(私を殺しに)〗


〖(そんなもの)〗

〖(本人が来れば良い話ではないのか)〗


〖(私はただの研究者ではない)〗

〖(それを分かっているのか?)〗

〖(それとも)〗

〖(部下に殺せる程の者程度にしか

思われていないということか?)〗


〖…(今、それはいい)〗


〖……〗

〖(今日は臨時の餌が多くて喜ばしい)〗

〖(結局成長には餌が1番だからな)〗


〖(さて、そろそろ終わった頃か)〗

〖(残虐な現場はいつ見ても良いものだ)〗


〖(しかしあれを

生で観られなかったのは惜しい)〗

〖(代わりのあいつで

この衝動を抑えるとしよう)〗


〖(部下が帰ってこなければ)〗

〖(組は間違いなく次の手段をとるだろう)〗

〖(親玉が現れない限り

私は得をするばかりだ)〗

〖……〗

〖(あれ、寝て……)〗

〖?〗

〖(汚い咀嚼音がする…?)〗


〖………〗


〖うわぁああああ!〗

〖ばっ 化け物だぁあああ!!!〗


〖たっ助けて!誰か、!〗

〖何だよこれ!この壁はなんだ!?〗


〖来るな、来るな!〗

〖嫌だ、助けてくれ…!!〗

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