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T o w n  作者: 街灯兎
C ity
150/188

Bad child, Strange person

〖見て見てー!〗

〖なぁに?〗

〖研究所の人から

もらったもので作ったの〗

〖わぁ!きれいだね〗

〖皆にも見せに行こうよ!〗

〖うん〗

〖…あれ?〗

〖?〗


〖そういえば〗

〖あの子どこに行ったんだろうね〗


813__ _


〖悪いことでもしたんじゃない?〗

〖?〗

〖知ってる?前まで居た、いじめっ子〗

〖うーん、あっ!知ってる〗

〖その子はね〗

〖きっと何処かに連れていかれたんだよ〗

〖何処か…って?〗


〖悪いことした人が行く場所〗

〖だから〗

〖今はいい子しか居ないでしょ?〗

〖そうなのかなぁ〗


〖私はね〗

〖ここの人は子供を間引きしてると思う〗

〖まび…?〗

〖難しかったかな、ごめんね〗


〖…だから、いい子にしてるんだよ〗


〖…?〗

〖あれ、私、何を……〗


〖…?どうしたの?〗

〖?〗

〖あっ、それかわいいね!〗

〖??〗



「うわぁ!ここ、見たことない」

「こんな所もあるんだ!」

〖…そうでしょう〗

〖私しか入れないからね〗

〖皆知らない所なんだよ〗

「それってすごいね!」


「どこまで行くの?」

〖奥の奥〗

「何して遊ぶの?」

〖…〗

〖行けば分かるよ〗



〖さぁ、着いた〗

「ここは?」

〖お気に入りの部屋〗

〖君もきっと気に入るよ〗

「何も無いけど…」


〖……〗


「うわっ!…何?」

〖居心地はどうかな?〗

「どうって…」

「なんで閉じ込めるの?」

〖これが怖い遊び、なんだよ〗

「これが…」

「(皆はしない遊び…)」

「(これが出来たら皆に…)」


〖始めるよ〗

〖おいで〗

「…?」

「(ぼく、動けないのに)」

「(誰を呼んでるの…?)」



『ジェイはあの…僕達を追いかけたやつを

育ててた、ってことでいい?』

「「そうなんじゃないの」」

成長の過程を楽しんでいた。

‘つくづく変わった人ですね’

「「変わった人の観を超えてると思うけど」」


〔分野は違うが、興味が出てきた〕

「「これからの博士の研究が

そっち方面に進まれると困るな」」


「「…ここで言う変わった人って」」

「「ボクが思ってるのとは違うの?」」

“研究者は”

“普通でない人の方が多いと言えるのでは?”

「「そうかもね」」


「「…っいやでもおかしいでしょ」」

「「あんな人を変わった人って」」

「「軽くない?皆様」」



‘あっ!あと‘

’エルさんのパーツが

便利になったと聞きましたよ!’

‘おめでとうございます!’

持つ物が少なくなったな。


〔ちょっと見せてくれないか〕

パーツを差し出す。

〔これ…俺にはできねぇな……〕

『そもそもパーツいじった事ないでしょ』

〔それもそうだな〕


〔初めから完成してる様に見えたから〕

〔手を加えて何かが狂うと悪いと思ってな〕

〔決して出来ない訳ではないぞ?〕

〔決してな?〕

『そこでプライドが発動するのが意味不明だよ』


「「モロにできないって言ったじゃん」」

『いや、俺にはこのやり方で

ここまでの施しはできないって意味だ』

「「すごい自分守ってるね」」

〔きっとその人は凄腕に違いない〕

〔絶対そうだ〕

〔職人だ〕


『おじさん今いくつだよ…』

〖分かったか〗

〖はい〗

〖名前はジェイ〗

〖あの研究所の人間です〗


〖あそこの警備は?〗

〖先程部下を送り込みました〗

〖入ることが出来ればそのまま直行〗

〖入れなければ〗

〖何も知らない振りをしろと言ってあります〗

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