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T o w n  作者: 街灯兎
C ity
143/188

Research

「(そういえば、エムは子供が苦手だったか)」

「(気分を害してなければいいが)」


806__ _


「「……」」

「「(エム?あの人が?)」」

「「(……変わったなぁ)」」

エムが居るということは。此処は

あの建物が元になっている可能性が高いな。

もしそうだとしたら、随分な変わり様だ。


「「(じゃあ、

前にいた男の人も居るはずなんだけどなぁ)」」

「「(ボクらではないし…

探せば居るのかな)」」

「「(って、今は操れないんだっけ)」」



建物の奥。

人が横一列になって何人入れれば気が済むのか、

という位、大きな扉が見えてきた。

横の壁に機械がある。

僕はそれを覗き込み、番号を淡々と押した。

そうしてなんの障害もなく

厳重そうな部屋が解放された。


入ると、そこは無機質な空間で

左右、奥に続く扉が見えた。

「「(何にも置いてないんだ、ここ)」」

僕は奥の扉に向かう足取りで

部屋を突き進んでいく。

僕が歩いた後ろには物が出てきていた。

先ほどまで無かったのだが、見間違いだろうか。

「「(??)」」


奥へ入ると、エヌの家でも見たような

紙が乗っている机や背の高い棚があった。

「「(作業してる場所だろうな)」」


そこは構わずに、また奥の部屋に進む。

入ると、…ベットだったか

人が1人寝ることが出来る物が並んでいた。

「「(何をしてるんだろう)」」


時々曲がりながら更に奥へと歩く。

この建物の最深部へ行っている感覚がある。


それからして、奥に扉が

確認出来ない部屋に辿り着いた。

1番広い、長細い部屋だ。

部屋はやはり無機質だった。

ここが目的地だろう。


「………」


僕はそこで立っていた。

立っているだけだったのだが、

床から何かが上がってきた。

「「(どういう仕組み…?)」」


煙が上がり、消えた頃。

筒状のものが出現していた。

部屋の両脇に連なる筒は、長身ですら

高いと思える程の大きさだ。


これか?

この筒が見せたいもの、なんだろうか。

「「(まぁ、

これ以外の物も見当たらないし)」」

僕は筒のある1つに向かっていた。

立ち止まると、それだけに液体が入っていて

何かの生物が浮かんでいた。

「「(沢山筒があるのに)」」

よく見ると、前に追ってきた

生命体に似ている気がした。

「「(確信は持てないけど、

この感じは前にも…)」」

「「(それにしても気持ち悪い)」」


「(概ね順調か)」


「(全く、何処の誰が

開発途中のこいつらを放ったのか)」

「(まだ段階があると言っていたのに)」

「(これが最後のコピーの端くれ…)」

「(オリジナルがやられたなんて

今でも信じられない)」

「(実行者を見つけ次第、

責任をとってもらおう)」


「(まぁ、こいつも

そろそろ駄目になりそうだ)」

「(今回はこれらに新規を収容しよう)」

これを研究しているのか。

「「(納得早いな)」」

「「(これがもっとでっかくなって

これでもかってくらいの

恐ろしさを持つんだよ)」」

「「(あくまで予想だけど)」」

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