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T o w n  作者: 街灯兎
C ity
138/188

Trouble

『来たからには調査しようよ』

〔そうだなぁ〕

『フィンの地形と、環境、歴史…』


〔あ、測定器具忘れたな〕

〔取りに戻るか?〕

『いや、周りに店とかあるようだし、丁度良い。

ここらで何か代わりを探そう』

‘待ってください、知らない所で

むやみに行動するのは危険ですよ’

“アイ様の言う通りです”


「「…じゃあ、皆で動く?」」



801__ _


夜とはいえ、明るいので

ぞろぞろと僕らが歩いていると

多くの視線を感じる。

それはしょうがないのだが

エヌ達がきょろきょろしているので

余計に視線が集まることになっている。

対して、アイやAは

景色は見るが、話していることの方が多いな。


「「ねぇ」」

「「ボクらがフィンに行くにつき

何かしらの面倒ごとがあったじゃん」」

そうだな。

「「だから、人が増えたら

そういうのも増えそうなんだけど」」

……


〔おい、見ろよあれ〕

『え、どれ?』

〔あの1番高い建物〕

『うわぁ…』

『ちょっと行ってみようよ』

〔そうだな、っ

‘……’

〔…はい、すいません〕

〔着いて来て頂いていいですか、アイさん?〕

‘仕方ないですね’

“……”


博士が見つけた建物に行くことにした。


〔じゃあそこまで移動するか…〕

〔……?〕

『?』

〔いや、能力が起動出来ないんだが…〕

『え』


『そもそも…?』

〔……歩くか!運動だ〕

『……』

〔不具合、後で確認しとくから!

さ、歩け歩けー〕

『えぇ…』



建物の近くに到着した。


『…いつもの何乗も歩いた気がする』

倍じゃないのか。

〔まぁ、疲れたが〕

〔目的地には着いたから これでよしだな〕


‘そうですね、久しぶりにこんなに歩きました’

“アイ様は疲れていませんか?”

‘心配ありません!元気ですよ’

‘というか、何故エヌさんが

そんなにゼーゼーしてるのか分からないんですが’

…そういえば、僕らは疲労を感じなかったか。


「「見た感じは近くにありそうだったのに

行ってみると結構遠かったね」」

〔そう、それがいいんだ〕

「「何が」」

『今、おじさん運動馬鹿だから』

『まともなことは後で言ってね』

「「…もういいよ、言わない」」

『それでいい』


〔入るか〕

『いいの?勝手に入って』

〔入らないと調査にならないだろ〕

『建物調べるのは後で良いんじゃない?』

〔目についたものから調べた方が やる気出るぞ〕

『……』

「「エヌ、今調査馬鹿だよ」」

『そうみたいだね』

『気付くの遅かったよ

(結構前から一緒に居るのに)』

『僕としたことが』

なかなか気分転換の早い人だ。


“一般的に考えても

此処は警備されていそうですが”

‘ですよね、大きい建物はそれだけ

中も凄そうですし’

〔守られてるってことは〕

〔重要なものがあるってことだろ?〕

〔俺はそれが知りたいんだ〕

‘なんか少年みたいなこと言ってますよ’

『あはは…』


〔もっもし、警備されてて俺達に何かあったら…

エルと一緒に戻ればいいだけの話だろ?〕

『俺達にするんじゃない、僕を巻き込まないで』

〔なぁ、エル〕

……

「「すぐに戻った経験は無いが、

なんとかなるだろう。だって」」

〔ほら、エルがこう言うんだ〕

〔正面突破で行くぞ〕

「「なんでそうなる」」

正面玄関。

博士だけ行かせることにした。


〔警備って言っても、誰も居ねーじゃねぇか〕

〔こんなん直ぐに調べて帰ればバレな〕

〔!!〕


ドアを開けようとしたのだろう。

開かなかったのだろう。

だから何かしたんだろう。


その後直ぐに、博士が此方に走ってきた。

〔逃げろ!パズルだ!〕

〔移動出来ないから皆走れ!〕

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