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T o w n  作者: 街灯兎
C i ty
127/188

Doubt

「……(待て)」


「(立ち寄ろうとしていた というのは、

此処に来たのが何回目の体だ?)」

‘……?’



707__ _


「(私基準かもしれないが、

人は一度行った所は景色と共に

行き方も覚えているものだと思う)」

「(複雑ならば、より脳に刻まれるはずだ)」

‘………’


「(それは人によりけりな部分もあるのだが)」

‘(個人差ってありますからね…)’


「(道が複雑と知っていたのは

人から聞いたのか?)」

「(話し方は経験しているようにも聞こえたな)」

「(だが、現に迷っていたから…

初回の可能性もある)」

「(しかし…内装が他と変わらない事を

把握している…)」

「(よって、此処一帯の家々を

回っているという仮説も立てられる気が)」

‘(あっ、私疑われてる!?)’


‘(ここは気をそらさないといけないかな)’

‘さっさぁ、此方ですよ’

「…あぁ」


「……!」

『上手くいったね』

“はい”

「……?」

「(他に、人が居る)」

『じゃあ、何かもてなそうか』

‘手伝います!’


「(これは一体…)」

「(仲間?が増えたと捉えるか、警戒するべきか)」


「(アイは来たばかりなのか?

仲間?が居るということは

長らく居座っているのか?)」


❲おう、また会ったな❳

「…」

「(先程の幻覚か。人だったのだな)」

「(加えて、何だそのぎこちない笑いは)」

『(何気に酷い)』

『(でも、そう思う気持ち分かる)』

❲(女性から睨まれているような、

エヌが同情しているような)❳


‘A、そのままだと調理の時危ないですよ’

“そうでしたね”

「」

「(虚空に人が現れた…??)」

「(人数は、…4人)」

「(前まで、3人)」


「(…これも幻覚なのだろうか)」


『ま、難しい事は抜きで、一息つこう』

「……」

‘はーいお待たせしましたー’

“今回は3品作りました”

『豪華!おやつにしては』

❲俺の分もあるか?❳

‘ありますよ!これ貰ってって下さい!’

❲(一回り小さい…)❳

『作ってくれただけ感謝だよ?

そんなの気にしない!』

❲え、でも❳


「……」

『えーと、?』

‘エムさんです!’

『エムさん、此方に座って下さい』

「え、あぁ…」


「(何だ、私が見ている幻覚は

優雅にお茶会(食事会)を始めた)」

「(狂気を感じる)」


‘おいし~’

❲誰発案のレシピだ?❳

“私です”

❲すげぇ、お菓子好きな上にお菓子まで作れるのか❳

“手に覚えがありましたので”

『へー、……エムさんも食べませんか?』

「……」


「(4人の視線が集まった。

これは食べざるを得ない)」

「(もし毒が入っていたら…)」

『あ』

「(いや、大きなものを切り分けているのだから

私の所に入っているというのは考えにくい)」

『…うん』

「(ある意味4人が毒味をしていて無事だ)」

『(考え方凄いな)』

「(後から来る、私だけ慣れていない

毒が入っていたとしたら)」

「(危な)」‘はい、ケーキです!’

‘どうですか?美味しいですか?’

「……」


「…これを、人が作ったというのか」

‘はい、このAが中心に発案、制作しました!’

『(何かのプロジェクトみたい……)』

“……”


「(此処で毒を盛らないとは、

本当に歓迎しているのだろう)」

「(…普通に美味い)」


「すまなかった」

‘?’

「貴方達を別の目で見ていた私を許してくれ」

『それはこっちも謝らないといけなくて』

「……」

『あのエルが失礼しました』

❲…俺!?❳


『本当はもっと早く馴染みたかったんだけど、

おじさんがでしゃばっていたから

変な感じになっちゃって』

「…」

「(最初から、歓迎?)」


「(まるで私が

此処に現れることを知っているかの様だな)」

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