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T o w n  作者: 街灯兎
The third
120/188

Scientist?

「……」

「(此処は?)」

「?」

‘おっ 早くも答え合わせですね!’


『見える?』

“見えませんが、聞こえます”

『どんな?』


“此処は何処だと混乱気味ですね。

毎回大体同じですが”

『まぁそうだよね、普通は即 順応出来ないし』



7--__ _


「(あれから、どうなった?)」

「(少しの間、

幻覚、幻聴等があるかもしれない

とは言われていたが、

ここまで精巧な物だとは思わなかった)」

「(いつまで続くのか。そのうち覚めるだろうが

この空間も報告した方がいいだろう)」

「(…まずは自分の安否か。

ひとまず異常なし、外傷なし、脈も正常範囲内)」


‘…頭良さそうな人っぽいですよ’

“そうですね、落ち着いています”

『あーじゃあ、Aの予想は外れたのかな』

‘かもですね’

“はい”


『僕の予想は冷静な科学者、にしようかな』

‘えっ ずるいですよー、ヒント有りすぎじゃないですか’

『まだ言ってなかったからセーフだよ。

あと、今の段階のヒントは

ヒントじゃないかもしれないし』

“では何故このタイミングで予想を?”

『少なくとも二人よりは正解に近付けるから?』

‘卑怯ですよー!’


“アイ様、どうどう”

‘私は馬でもなければ!子供でもないですよ……’

“子供とは言っていませんが”

‘そういう風に聞こえるんですよ

いいですか、こう見えて子供じゃないんです’

“解っています”

『そう見えるのは認めてるんだ』

‘認めてはないですよ…

でもしょうがないじゃないですか’

『……』


『…この話終わりでいい?』



「(ある程度栄えた所か。

此処が実際にあってもおかしくないな)」

「(後で余裕があれば探してみるか。だが今は

むやみに動いても仕方ない、

ここに居て覚めるのを待とう)」

「(今は安静にしなければならない)」


『何か言ってる?』

“どうやらエル様が帰るまで動かない様です”

『それは無…あってもいいか。

必ず偽エルと会え、なんてのもないし。

いつ危ない人に会ったらとか』

❲確認してこよう❳

『……』



「…」

「(もし、ここで空腹等の欲求が発生したら?)」

「(その時はその時だ)」

「(だが……)」

「(念には念を入れるべきか?)」

「(ならば食料を…)」

❲………❳


「…」

「貴方は誰だ」

❲俺か…❳

❲俺はエル❳

❲研究をしている者だ❳

「…」

❲(決まった)❳


「(同じ部類だとしたら、話が合うか。

それとも幻覚か)」

❲難しい事を考えても仕方ないぞ❳

❲エルが帰らなければ戻れないからな❳


❲……と、ここでのエルは俺ではないが、

まぁ気にしないでくれ❳

「…」


「(幻覚だな)」

「(理由、理屈になっていない)」


❲ま、待ってくれ❳

❲信用出来ないのは分かるぞ❳

「(先程から何を言っている)」

❲そういう奴らを見てきた俺は分かる❳

「……」


「(この状況が前にも、あったという事か…?)」

“自己紹介の後”

“意味不明と捉えられても致し方ない言動”

‘際立つのは、

そういう奴らを見てきた俺は分かる、ですかね’


『…ねぇ、なんかおじさん先輩面してない?』

‘なんですか、それ’

『偉そうにすること…かな』

“確かに 少し引っ掛かりますね”


『僕は少なくともおじさんは下だと思う』

『僕らより』

‘同感です’

“……”


『そこら辺、厳密にはなってないんだけどさ』

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