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T o w n  作者: 街灯兎
The third
119/188

M__ _

3。

ここは3番目だ。

屋内に居る。


「「(フィンかどうか、自分が誰か)」」




6--__ _


身分証明書を見つけた。

「「顔写真がある。これボクらかな?」」

頭が良さそうな人だな。


名前は、J?と読むのか。

「「へー、ボク達の名前?」」


鏡がある。

「「鏡台か。ここはその人の部屋?」」


見る。

「「違うじゃん、これ」」

この写真は誰なんだ。

「「…いやJだけどさ」」


「「外見は」」

「「白衣が特徴的な長い髪の女性」」

アイより長そうだな。

「「間違いなく」」


「「そういえば」」

「「家具とか身の周りの物が新しいっていうか」」

新しいな。

古い新しいではなく、造りや色合いがだ。


少なくとも此処は

前のような進展がありそうだ。


「「とりあえず外出てみる?」」

そうするか。


廊下に出る。

「「ここ凄いね、広い」」

栄えた建物だな。


窓が大きい。

どうやら此処は高いところにあるらしく、

下を見下ろせるようだ。

「「小さいな、…どれだけ高いの?」」


2と3の間に何があったんだ、

と思わせる発展ぶりだ。


下には、町のようなものが見える。

「「此処何処なんだろうね」」


3で急に別の地域に変わるというのは考えにくい。

だが、此処もフィンだという事は保証できない。

「「……」」



〖…エム、来なさい〗

誰も居ない。

「「(何、何処から…)」」


〖どうした、挙動不審だが〗

「「(エムがこの人の名前か。

…話合わせとこう)」」

「あっ、あのー…道を忘れてしまって」

〖珍しいな、……まぁ無理もないか〗

「……」

〖順路が案内する。早急に来なさい〗


呼ばれているらしい。

「はい」


目の前に透けた矢印が現れた。

これで道を案内するのか。

「「(どうなってるんだ…?)」」


「「(エルが矢印に着いていってる)」」

「「(理解早いな)」」



〖遅い〗

「すみません」


「「(研究室?)」」

液体が入った瓶が沢山ある。


僕を呼んだ声が隣の部屋から聞こえる。

〖…どうだ、気分は?〗

「普通です」

「「(特に病気らしいのも感じないし)」」


〖……〗

一瞬の沈黙。


〖そうか、では次のステップに進もう〗

声の主が出てきた。

白衣が特徴的な男性だな。


〖準備に時間がかかる。外で時間を潰しておけ〗

「はい」



何をしているんだろうか?

「「見た目通り、研究とか」」

白衣を着ているしな。


「「(あの口調…)」」

「「(また上から目線の男だよ…)」」

「「(再びエスの親登場、みたいな奴だよ…)」」


時間を潰す当てを探そう。


辺りをうろつく。

この建物の出口でも見つけよう。

下に見えた町らしきものが見たい。


「「此処はいいの?」」

後で探索する。



「………」


…とはいっても、僕はこんな所、

こんな広くて複雑な建物は初めてだ。


なので、迷った。

此処は今、何階の何処だ


〖…こんにちは、エムさん?〗

…若い男の人が声をかけてきた。

「……」

〖相変わらずですねー。

それはそうと、体は大丈夫なんですか?〗


体?何の事だ?


〖まぁ、平然としていられるならいい方です。

間違っても、死なないで下さいよ?なんちゃって〗

…?

〖冗談ですよ、ほんとにエムさんは通じないなぁ〗

〖じゃ、また〗


死なないで?

「「……」」


「あっ」

〖はい?〗


「外に行く道を教えて下さい」

〖…?……分かりました〗

『あっ、ねぇ』

‘?’

“……”


『次来る エルの性格を当ててみようよ』

‘いいですね!’


‘うーん…元気な人だと嬉しいです!’

『こっちとしても対応し易いからね』


“私は、先程演じたような女性が来るかと”

『演じた?…あぁ』


‘サバサバ鯖ですね!’

『美味しいよね』

『でもちょっと水気欲しいな』


❲俺、鯖持って来ようか❳

『要らない』

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