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T o w n  作者: 街灯兎
C i ty
115/188

Confession, violence

「「よし、誰が見てもエスの家だって分かる」」

丁寧に小屋と家畜小屋から順路を作ったからな。

「「(びっしりとね)」」


「「これで安心して戻れる」」



612__ _


「玉子焼きって…?」

『え?』

「今、アイさんが」

『あぁ、それは』


「……」


『ちょっと前に作ったケーキの別名で…』

「……」

「「何の話?」」

『』

『固まっちゃったよ、来るなら来るって言ってよ』

『…おかえり』

ただいま。で、何の話をしていたんだ?


『エル達が帰ってきたら

意味の無い話になったからいいよ』

「「なにそれ」」

『もう経験済みでしょ、

知らない人に僕の失態を説明しようとしてたの』

そうか。


エヌの向きが変わる。


『で、何の話してた??』

❲?、俺か?❳

『俺しか居ないよ!』

❲……❳

博士も話していたのか。


‘告白されたんですか?’


「「なっ 告白!?」」

『違うって』


誰に?

『エス』


「「え、それ、エルがしたって事でもあるよね?」」

『だから、告白じゃなくて』

『あと、エルはした覚えないんだからさ』

何をだ?こくは

『じゃないからね』


『何の話?』

❲……❳


“「殴ってくれ」と言われたそうです”

❲あぁいや、そこまで酷くない❳

“「もっと私を虐げて」と迫られたそうです”

❲俺は虐げ始めてもない…❳

“では”

❲エスさんはただ❳


❲「暴力を振るってください」と言っただけだ❳

「「(充分酷い)」」

“……”

『なるほど』

❲あ❳


‘熟知ですか?’

“いえ、当てずっぽうです”

❲やられた……❳


『いいね、Aは頭が回って』

“いえ、まだまだです”

「「……」」


「「…そういえば!」」

『?』

「「こっちでも色々あってさ~」」


わざとらしいな。


「「フィンが村から町になってたんだよ」」

『へぇ、発展したんだ』

驚かないのか。

『その前に結構仰天したからね』

『(エルが他の誰かになることを上回る

びっくりはないだろ…)』


「「エスには父親がいて

そいつ、町の長だったんだ」」

『ということは、エス(エル)は

姫とかお嬢様辺りになるの?』

❲!!❳

「「そうじゃなくて、家畜扱いされてた」」

『??』

❲………❳

‘家畜って

食べられる為だけに生かされている

陸空生命体の事ですか?’

❲!?❳

『……』

“そうですね”


『じゃあ同等に扱われて…』

「「虐待もあったよ」」

『あぁ…酷いね』


『助けは?求めた?』

「「求めてはなかったけど、

町ごとおかしいのか…

哀れんだり同情してくれる人が…」」

『居なかったんだね…』


居たな、

「「普通に居たな」」


『その人に言えば良かったんじゃ?』


「「態度が急変して殴りかかってきた」」

『えっ』

「「ケイがそれを阻止して、

挙げ句の果てには

結婚することになって家も決まった」」


『ケイ何処から出てきた…』

『展開早いね、フィンの時間軸どうなってるの?』

長の気が早いだけだ。

「「あの人、どこか変じゃなかった?」」


………



『一通り聞いたけど、

ケイが丁度久しぶりに来て

お父さんが良い人で……』

『なのに』

『エス、どうやったらおじさんの件…

「暴力」になるんだろう?』

‘謎ですね’

“こう考えれば良いのではありませんか?

長が良い人なのを利用して

娘はしたいことを実現している”


❲し、したいこと?❳

“怪我をしたい等ではないでしょうか”

❲そんな…❳


『気持ちは分かるよ

外見のギャップどころじゃないし』


いや、前に

長にどうしてこんなことをするのかと聞いたら、

町の存続の為だと言っていた。


‘存続の為に人を家畜にするんですか?’

“分かりません”


『事情がありそうだね』

『でも、また行こうなんてことは考えないでね』

「「あんまり行きたくなくなってきたから 大丈夫」」


あとはエスがどう行動するかで決まる。


『ちょっとこれも試して欲しいし』


3。

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