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T o w n  作者: 街灯兎
C i ty
114/188

Blush

❲…………❳

「……」

❲………っ❳

「…?」


❲…………❳

「?」

❲……!!❳

「??」


611__ _


『(またやってるよ…《今度の気分はどう?》)』

❲(おう、最高だ)❳

『……(最年長なのに最年少)』


『(同じ顔なのに。態度の違いは何処から…)』



「(ずっとこっち見てきてる……何?)」

❲(果たして見ているだけでいいのだろうか…)❳


「(もしかして想われてる!?)」

❲(勘違いでもされていたら、…嬉しいな)❳


「(本当にそうだったら…じゃあ、頼んでみるか)」


「あの」

❲ ❳

「あの?」

❲……❳

「……?」


❲……何だ?エスさん❳

『(もう手遅れだよ、誤魔化しきかないよ)』


「頼みごとがあるのですが……」

❲…え、あぁ…聞こう❳

「……」

「…此処では話せないので

着いてきてもらえますか」

❲???❳

❲……お、おおおおう❳

❲(まさか、まさかだよな?)❳


『……』

“………”

‘何ですか、頼みごとって?’

“帰ってきた博士の顔色を基に判断しましょう”

‘それでどうだったらどうなんですか?’

『例えば、赤面で帰ってきたら、告白とか』


‘あっじゃあ赤面を見逃さないようにします!!’

『おじさんは隠しが上手くないから

顔色は持続すると思うよ』


‘……告白?博士さん告白されるんですか?’

『いや、あの』

“例えの話であって、現実とは異なりますよ”

‘そうですよね’

‘博士さんが告白されるようなものなら

とっくに私達が抜け駆け出来ている筈ですしね!’


『(それとこれとは)』


‘あ、抜け駆け…出来ませんね!’

『?』

‘他に男性が居ないからです’

『…おじさん抜けて、二人居るよ?』

‘今はエスさんになっていますし’

『エルはね』


‘……’


『…僕は!?』

‘えぇ…’

“男とすら認識していないようですよ”

『えぇ…』


‘いやだってエヌさんはエヌさんですし’

『(答えになってない…)』

‘お姉ちゃんみたいですし!!’

『(お姉ちゃん!!)』


“…そうなると、私はどの立場に?”

‘AもAですよ。それより上も未満もありません’


“これまでと変わらず、

表音として存在出来るという事であれば、喜んで”

‘そういう事です。喜んで下さい!’

“わーい”

『………』



「……」

❲……(何を話されるんだ…?告白か??)❳

❲(いや、誰にも話せない相談だと思え)❳


「あの、ですね」

❲…はい(少し裏返ってしまった!)❳


「私の事好きですよね?」

❲!?❳


❲(な、んだこれは??やはり…逆?

いや、上から?の、告は……)❳

「どうか私と」

❲(つ?つ?)❳

「私に」

❲(に、…に?)❳

「(暴力を振るって下さい!)」


❲!?!?❳

「……」


❲(えぇ…)❳



『…で、この玉子焼きの凄いところが、あ』

‘お’

“………”


❲………❳

「……」


『(これは…?)』

‘(どういった感じですか?)’

“………”


“残念でした、告白ではありません”

『あー告白じゃなかったか』

‘70%くらいの期待が外れました……’


「こ、告白!?」

❲………!!❳

❲(そんなものじゃない!それより深刻だ!!)❳


『??』

『(赤面が二面)』


『(これは…!?)』

‘(どういった……!?)’

“………”


“可能性アリ近のナシです”

『あーやっぱりな』

‘そうだと思ってたんですよね(25%)’

『あと5%は??』

‘玉子焼きの続きが聞きたい%です’

『……』


「………?(玉子焼き?)」

❲………(告白…)❳


『(何言われたの?って

本人を前にして聞く勇気が無い……)』

‘(これは見るからにピュアな問題ですよ)’

『(エルに戻ってから問いただそう)』


“(ピュアではなさそうに見えますが)”

‘?’


“見て下さい、博士の顔が紫になり”

『む、紫?』

“次第に青へと…”

‘グラデーション綺麗ですね!’

『……』

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