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T o w n  作者: 街灯兎
C i ty
109/188

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「…訳の分からない?」


「それはどういう事ですか」

〖……〗


〖それは此方が聞きた「ねぇ??」


〖(あぁ…こっちが本物だ…間違いない)〗

〖(こ、怖)〗


〖〖今すぐに〗〗



606__ _


〖…なんだね、エス〗


「今日の成果を報告しなさい」

〖急…〗

「え?」

〖…………〗


〖…そんなもの、滅多にしないではないか〗

「今日は例外なの、お父様」

〖……〗


「私が居なかった分、ちゃんと」

〖エスは今日、既に私と面会を終えているのだが?〗


「最後まで話を聞きなさい」

〖ひぇ…はい〗



〖…今日も特に町に変化なし〗

「それだけ?」

〖エスが此処に来た時だけ異常あり……〗


「そこを早く言いなさいよ、簡潔にね」

〖エス、此処に、来た。

何で虐待があるのかと聞いてきた、エスが〗

「……(簡潔ではある、か)」


「それで?」

〖町の、存続の為だと〗

「……」


「私じゃないから良いものの」

〖?〗

「私だったら叩き直したわよ」


〖……〗


「今からそれをしますね、お父様?」

〖……はい〗



「まず、町の存続?

そんな言い方は甘いにも程がある」

〖……〗


「あのね、虐待、理由から言うけど

この町は平和過ぎるのよ」

〖(それでいいじゃないか)〗

「まぁ、昔はちょっと

治安的に問題があったらしいけど。今はどうよ?」

〖平和です〗

「そう、それが今の問題」

〖(何故だ)〗


「初めに言った事、忘れてないでしょうね」

〖お、覚えておりますとも……

「此処で牢屋行きの刑が下る事は滅多にないし、

もし刑が下されても 町民は慈悲が有りすぎて

すーぐに釈放する上、家に上がらせて

もてなしてしまう程優しいのよ」〗

「声真似は余計です。気持ち悪い」

〖……〗


〖「そこでこの町の欠点、

罪人に甘過ぎる事を町全体で改善していこうと考え、

制度を作った」と言っていた〗

「内容は?」

〖まずは第一歩!長の娘を虐めよう!!虐げよう!!〗

「……」

「制度は現在も進行中ね?」

〖うむ、呼び掛けやレクチャーをしている〗

「甘っちょろいのよ!!」

〖え〗


「それ、広告の仕事?

~○○のやり方講座~ みたいな甘さを見せるな!」

〖はい……?(ちょっと意味が分からな)〗

「あと、私が家畜小屋で生活してるってのも、

もうちょっと屈辱的にして!」

〖……〗

「でないと、未完成の虐げを罪人に向けてしまう」


「優しさ」

「それがモロに皆に伝わるのよ」

「見回りに行ってみたら、まだ少し残ってたわ」

〖……〗


「もっと罪人、いや、

掃除が行き届いてない台所に落ちた

ヨーグルトを素手で拾うの嫌だわ~

ってくらいの差別の目で見ないと」

〖(優しさってなに……)〗


「聞いてる!?お父さ……お父様」

〖(可愛…)〗

「そんな愛でるような目をするな!

私は制度の対象なんだ!虐げて下さい!」


〖……(どうして罪もない娘を

こんな目に遭わせなければいけないのか)〗


「さぁ、明日から立て直すわよ!」

〖……〗


「返事!!」

〖っはい!〗

「……」


『戻ってきたね』

❲………❳


「「戻ってきた」」

行ったきりなんて事は無かったな。

『うん、それは本当に良かった』


『でも、不思議だよね』

「「何が?」」

『このパズルを使って

何処かへ行けるっていうのはさ』

…確かに

何の為にあるのかは分からないが。


『あ、』



『エルが戻ってきてからなのか、

パズルに2って書いてあるのがはまってる』


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