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T o w n  作者: 街灯兎
C i ty
108/188

Returns S

〖(…まぁ、そこは

お爺ちゃんだから仕方ないよね!とか

も~お爺ちゃんたら

おっちょこちょいなんだから!とでも

言って欲しいの…)〗


「「(なんかしゅんとしたんだけど)」」

「「(聞かない方がいいような)」」


605__ _


エル、あそこにパズルがある。

「「(あ、ほんとだ)」」


ここに来て間違いは無かったようだ。


「じゃあ、帰ります」

〖ちょ、急じゃの〗



『何か言っていたことかぁ…』

「……いいんです。

重大事でもなんでもないですから」

『うーん、でもな』


‘暇ですからね’

“はい”


『あのね、こういう時は

暇とか言うもんじゃないよ?』

‘なるほど!分かりました!’

“御意”


『……』

『(暇なんだけどね)』

“……”


❲おーい❳

『お、進展か?』

❲……❳

『息切れ凄いな』


『瞬間移動の意味は』

❲今はいいんだ❳

『な、なにが?』


❲エスさん、これに見覚えはないか❳

「は、はあ」


『何の資料?』

‘?’


‘難しい内容みたいです…’

“アイ様にはそう見えるのですね”

‘えっ…Aは分かるんですか!?’

“解読は容易く”

‘凄いです!’

“……”


❲ケイに見せてたもんだ❳

「……」


『見せて、分からなかったやつ?』

❲お、当たりだ❳

『それ、手当たり次第に照合する系のガサツだね』

‘そのまんまですね!’

❲……❳


『僕は おじさんがエスの知りたいことを

探して持ってくるものだと思ったんだけど』

❲まさしくこれだ❳

『どうねじ曲げたら?』

❲……❳


❲…いいか❳

『?』

❲これを知らなかったら 話が先に進まねぇんだ❳

『そうですか』

❲おぉ❳


「……これは」


『……』 ❲………❳


「分かり」


「ま」


「…………」

『?』


『どうしちゃったの?なんかフリーズして…』

「……」

❲?❳

❲おわあぁあぁあああ!!❳


「……?」


『何?何!?』

❲目が、戻っ、てる…❳


‘目が?’

“…あぁ、エル様です”


❲戻ったのか……❳

『お気の毒に』


❲いや!そんなに気にしてねぇよ…❳

『ん?元気なくなったけど、

とりあえず おじさんのお菓子いる人ー』

‘欲しいです!’

“是非下さい”


❲……❳


何があったんだ?

「「さぁ」」



〖…あれ、帰らぬのか?〗

〖まさかワシの事を思い出して……〗


「…どちら様でしょうか」


〖………〗

〖(これも成長じゃの、良い事良い事)〗


〖エス、そういうことじゃ〗

「?」


〖くれぐれも気をつけるように。

言い残しはそれだけじゃ〗

「……え」

〖またの〗

「ま、待って下さ、い……」

「(お爺ちゃん…)」



「(消えちゃった)」


「……て、あれ、戻ってる?」

「……」


「町は?」

「私が居ない間、ここに変化はあったのかな?」


「見回り行くか」



〖あら、そんなに堂々と歩ける立場だったかしら?〗

「……」

〖いつからお前が俺を見下す様になった?〗

「(貴方の背が低いんでしょ)」



「…順調なようだけど、改善もあるか」

〖また来たのか〗

〖今日はもう面会は無いぞ〗


「今日は?」

「誰か来たのですか」


〖何をほざく、お前が来たのだ〗


「…その人は偽者です」

「私がエスです」


〖訳のわからん事を〗

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