表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
T o w n  作者: 街灯兎
C i ty
104/188

Where?

……フィンだ。


「「うん」」


僕はケイになったんだろうか。

「「まずは服装確認だね」」


……



601__ _


違うようだ。

「「誰?」」


分からない。

ただ、胸が

「「あぁ、察したから。もう喋らないで」」

……


鏡を探すか?

「「それはワイに貸して貰えば良いよ」」

じゃあ、ワイを捜そう。


此処はもう慣れた場所になった。

今、何処に何があるのか分かる。


「「記憶力良いね」」

そうか。

「「……」」


近くにワイが居たはずだ。


とりあえずベッドから降りて

「「(ベッド?)」」

外に出よう。


「「(何故ベッドに……?)」」

「「(まぁ、いいか)」」



「「…いないね」」


移動したのか。

「「というかさ、街に帰ってから此処に来るまで

単純に時間経ってると思うんだけど」」


その間に別の地域に行ったのかもしれないな。


「「そしたら、ワイが何処かへ行った後だから、

今は…あれからどのくらいの時間が経ったのかな?

此処の時の進む速度は 街と一緒かな?」」

それは分からない。


周りの変わり様で判断しよう。



……建物には変化は見られない。

「「(ワイが行ってからすぐ後か?)」」


人はどうだろう。


〖おはようございます。ここはフィンの町です〗

〖よくぞお越しになられました。

ゆっくりしていって下さい〗

旅人に挨拶をしている。


「「町…」」

結構経ってるんじゃないか。

「「そうみたいだね」」


「「名称からして、規模の違いがあるってことは…

相当だね」」

…後でまた見て回ろう。


何かが変わっている可能性がある。



「「前も居たね、あの二人」」

そうだな。

…ちょっと老けたような

「「しっ、言わない言わない」」


老けたということは

何十年も時間が経っているということなのか?

「「……」」



〖あら、エスさんじゃないの〗

話しかけられた。


〖あなた、今は休憩なの?〗

どうすれば


「…はい、そうです」

〖…………そうなの〗


〖私達はまだやることがあるから、

あなたは持ち場に戻っていなさいな。

もうじき交代よ〗

〖別の2人は私達より厳しいわ〗

〖出来る限り休みたいでしょ?ほら、行って〗


「「?」」


〖返事は?〗

「はい…」


持ち場って何処だ?

「「さっき居た所じゃない?」」

行くだけ行こう。


〖エスさん、今日は変ね〗

〖?〗


〖いつもと何ら変わらないですよ?〗


〖ああやってずっと、無口で〗

〖そう……〗



「「来てはみたものの」」


此処はあなたの休む場所じゃないわよ、

……違うと言われて行き場が無くなった。

「「持ち場って本当何処…」」


僕は、これまでの周りの反応からして

自分が女性という事が分かった。


…性別が分かってもこの問題は完結しない。


僕を知っていそうな人に声をかけるか。



〖…え、エスさん珍しいわねぇ、忘れるなんて〗

〖いつも住んでる家なのにねぇ〗

いつも住んでるのか…

「「(初耳…)」」


〖冗談でしょう?〗



「…」


〖……〗

どうする、とでも言いたげな視線のやり取り。


〖ま、まぁ、本当に忘れていたら大変よね〗

〖エスさんの持ち場はあの一番目立つ所よ〗


「…ありがとうございます」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ