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T o w n  作者: 街灯兎
C i t y
100/188

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〖じゃあ、宜しくね〗


〖…あぁ〗


〖……〗


514__ _


{…これだと儲かんないなぁ。

別の地域に移ろうかな?}

{あ、その前に}



「…」

{(やっぱり、お兄さんだ)}


「?」

{!(気配に気付いた?)}


「………」

{(気のせいか)}


「…z」

{もー 起きて起きて!}

「!?」


「ん、ん? ………誰だお前」

{おー 起きたかお兄さん}

「誰だ?」

{私だよ!覚えてるでしょ?

ついさっき別れたばっかりだもんねー}

「……」


{違うの?じゃあ ケイのお兄さんだったりして?}

「……(なんで名前知って…)」


{(そりゃあ知ってるよ)私はワイだ}

「そうか。で、

何故僕がベッドに寝ていて

お前が上に居るんだ?」


{あぁ、あのね?

お兄さん 帰りの途中で倒れたらしくて、

此処に運ばれてきたんだよ}


「(話が通じない)」


{それなら、単純に起こしやすいから}

「………」


「どけ」

{はいはい}



〖お客様、お代金を〗

「?」

{あ、ちなみに ここの代金は

お兄さんの負担だって}

「……」


「知ってたならなんとかしろよ」

{まぁまぁ。村への寄付だと思ってさ}

「……」


〖まいど〗



「…」{……}


「なんで着いてくるんだよ」

{この先まで同じ道だから}

「……」


{ケイのお兄さんに替わったことだし

事の経緯を教えてあげよう!}


「その必要はない」

{?、そう}


「(僕が替わってた?…あの街の時か。

そうすると、その間…エルって奴が……)」

{そうだね。当たり}


「(なんだこいつ)」

{私、透視 透聴持ちだからねー}

「……」

「(そういえば、エヌも透聴を…って

これは忘れていい記憶!)」


「(僕の体で何をしていたんだ……?)」


{おっ パーツで何やるの?}

「うるさい」


「……」

「(履歴把握)」



「なんっっっっっだこれは!?」

〖?〗

〖?〗

〖?〗

{ちょ、周りに迷惑だよ}


「……」

「(エル、なんてことを…

無駄遣いしやがって)」

{あぁ、行っちゃった}


{エルのお兄さんの言う通り、

ケイのお兄さんならなんとかなりそう}


「……」

{(戻ってきた)}


{(多分、飲食店の件か)}

{(返金でもさせたのかな?威圧とかで……)}


「(よし)」

「(あとは…?)」


「(本、二冊ある。何故だ)」

「(ここでエルが買ったんだな。

…こいつから)」


「おい」

{ん?}

「返品だ」

{何で?持ってないんでしょ?}

「持っている。二冊も」

「だから金返せ」


{…(エルのお兄さんとは真逆だなぁ)}

{はい、5000G}

「……」


{(お兄さんの現金は戻ったね。

でも、私の儲けは減った)}

{見事だなぁ}

「あ?」


{これから何するの?}

「お前には関係ない」


「(ひとまず此処を出て……に向かうか)」

{(行動力あるね)}


「もう着いて来るなよ」

{分かってるって}


{じゃあお兄さん、良い旅を!}

「……」

{(最後までつれないなぁ)}


{(まぁ、いいか。

二人が戻った事は良い事だし)}


{(次は何処に行こうかなー)}


〖ねぇ〗

〖あら、おはよう。お隣さん〗


〖前に来た客がね、

形相を変えて返金しろって来たのよ〗

〖それはそれは〗

〖もう怖くてねぇ

ではお代は結構ですって言って

全額渡さざるを得なかったわ〗


〖貴方何かしたの?〗

〖してないわよ。私はあの客が

お金の単位が分からないって言っていたから

教えただけなの〗


〖…また誤魔化したの?〗

〖知らない方が悪いのよ〗

〖……〗

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