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『鬼灯』

作者: 詩織





ねぇ?


鬼灯って食べたことある?



「ん?、、、食えるんか(笑)」




こどもんとき食べた、



よぉ線路の端に生ってたんよ、





「ふーん、うまいんか~?」




味は、、、


そやな~皮が苦くて


実ぃは酸っぱいサクランボみたいな感じかな~





「そっか~、うまそやないか?」




あんな~




あれ食べると堕りるらしいわ………。



「なんが?」




赤ちゃんが、、、


おりるんやて…


赤ちゃん堕すんに


むかし女郎たちが、食べたんやて~





「ほな、毒があるんやないか?」


「知らんで食べたんか?」


「危ないやないか~、」


「あほやな~」





子どもの頃の話やで、





な~んも、知らん子どもの頃の話やで、





「ふーん、気をつけや~」



「大事な身体なんやからな~」




(笑)くすくす♪










こん人が、うちの大事なひとになるまで


いろいろありました。


なにしろ口が巧くて、モテるんです。




顔?




うーん、顔はまあまあ、、、


本人はええ男だと思ってるけど、


それ、だいぶ昔の話だと思います、、、




なんていうか哀愁があって、


母性本能くすぐるタイプいうんですか?




お店でも


人妻がわらわら寄って来て


いろいろ貢いで貰ってたんやないですか~?





ウチの事なんか、


ちーとも眼中にあらへんかったの、






寂しがり屋やから、


あっち~フラフラ


こっち~フラフラ




こん人は諦めた方がええと思ったことも


たくさんありました、、、





粘り勝ちですわ~(笑)







結婚してからは


すっかりまあるくなって


ええ旦那ですー



今度、赤ちゃんが、


(笑)


ややわ~


なに、言わせるん

(恥)))))






前からな~


鬼灯を食べてみたかったんです~


そんでなー、

農産物直売にあったんで買ぉてきてみたんです。


食感はプチトマトやサクランボの様な感じで、


甘味はフルーツの様な甘さでした。





子どもの頃、食べたんは、もっと酸っぱくて


苦いような気ぃしたけど、、、


なんでも ただただ甘いだけになるのは


味気ないもんやね~





幾つか食べてたら


虫付き(笑)


とうもろこしや枝豆に付くヤツ。


まぁ仕方がない。


虫付きかどうかなんて開けてみなきゃ判らんしねぇ


あの形が鬼灯だし、


半開きの窓よろしく開いて売ってもね~


虫付きは、旨いと言うから(笑)







なんでも、、、




鬼灯ほおずきは、茎にホオというカメムシがつくから、


ほおずき言うんやという説と


果実を口に含んで鳴らす遊びからの両説がある。



別名に頬付、頬突、ともかく。



古い名前は、輝血かがち


「古事記」では、八岐大蛇の目に喩えられている。



古くは薬用に、現在は観賞用と食用がある。


6月~7月、小さな淡黄白色の花をつけ、


花冠とがくが五裂する。


花後、萼はしだいに大きくなり、


熟して赤色になる。


挿絵(By みてみん)


この、網ほおずきは自然になったものだが、


青いのも、赤いのも、鬼灯を水に浸けて放置し


剝がれてきた表皮を洗えば簡単に網鬼灯が出来上がる。


果実部分を取り、中に鈴を入れたり、手鞠を入れても可愛い。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 鬼灯って、ほおずきと読むんですね。 最初、ガチで鬼火(おにび)だと思いながら読みました(笑) 「鬼火なんて食べたら赤ちゃんどころか本人も焼け死んじゃうよ!?」 ……無知とは恐ろしいもので…
[良い点] 鬼灯って、ほおずきと読むんですね。 最初、きのこかなと思いながら読みました。 鬼灯の実を口で鳴らすっていう遊び、以前から興味はあるんですが、どうやるんだろう。 森ノ宮さんの描く男女は、セク…
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