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ただのごみ箱

魔王が来ちゃう喫茶店

作者: まさゑ

なんか思うがままに書いてみました。

 異世界に、ある喫茶店があった。この喫茶店は一見して普通の喫茶店なんだが物凄い秘密があった。


 『カランコロン』


 「いらっしゃい」


 入店の鈴の音と共に幼げの残る声が響く。そしてカウンター席に大柄な男が座る。

 喫茶店ノームはカウンター席に幾つかほかに机がある簡素な内装だ。王都の隅にあるため人目に付きにくく余り客は来ないが顧客が多少いるため一応営業はできている。そしてノームはカイという白髪の少年が一人で経営している。今も常連さんが来た。


 「魔王さん、今日は何にする」


 「あぁ、じゃあいつもので」


 そう聞きカイは颯爽と店の厨房へと向かっていった。


 魔王さんは呼び名のとうり魔王をやっている。本名はデーモ…何とかだったと思う。魔王と言っても人間を滅ぼすような悪い奴じゃなくて、一応魔族のトップで王様だ。でもなんで王様なんかが来てるかってぇ、まぁ昔、魔王さんが調子乗って戦争を起こそうと王都に攻めてきたからボコしたら店に来るようになっていたってわけ。


 そして今数少ないメニューの中の、日替わりセットを作り魔王さんに出している。日替わりセットとは飲み物とちょっとした軽食のセットだ。軽食は毎日変わり飲み物はコーヒーやジュースなどから選べる。ちなみに魔王さんはいつもコーヒーで、それに今日のサンドイッチだ。


 日替わりセットを出し他に客はいないので魔王さんと世間話をする。


 「魔王さんも大変だね、最近魔物が大量発生したって聞いたよ」


 「ほんとめんどかったよ、次から次へとマスターが来てくれりゃあすぐだったのに」


 「いやいや、忙しくて無理だよ」


 そんな風に話していると、突然


 『カランコロン』


 「魔王様、またここにいて、早くしてください仕事がありますので」


 眼鏡をかけた魔王の補佐官らしき人が駆け込んできて慌てたように言う。


 「そう急かすなって分かったすぐ行く行く、おっとマスターちょっと急用だから行くよ今日もうまかったぜお駄賃はここに置いていくぜ」


 そう言って魔王は店を出て行った。眼鏡君も頭を下げてその後を追っていく。


 こうして店内に客はいなくなり静まり返る。


 「よし」


 そう言いお皿などを下げ、次の客を待ち続ける。


 こうして喫茶店ノームは営業していくのだった。


  

誤字脱字があるかもしれません。

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