付録 設定資料集(現時点)
「メタモル能力者」名鑑 (括弧内数字は登場エピソードナンバー)
・橋場英男高校生 男(1~)
能力「セーラー服(冬)」。女子高生。黒のストレートロングまでが能力。
発動条件 直接接触(基本)
・斎賀健二高校生 男(1~)
能力「黒ベスト・赤いネクタイ・黒のプリーツミニスカート」。女子高生。ショートカット系の髪形までが能力。
発動条件 直接接触(基本)
・武林 光高校生 男(1~)
能力「クリーム色のベスト・赤いリボン・チェック柄のプリーツミニスカート」。女子高生。髪型の制限無し。
発動条件 直接接触(基本)
・呉 福妹中華料理店オーナー 女(1、3)
能力「チャイナドレス(ロング)」。二十代半ば。お団子の髪形が基本だが、アレンジあり。ドレスの色アレンジ可。
発動条件 相手の能力の自動発動&相打ち(特殊)
メリット・特殊型と相性がいい デメリット・勝手に発動してしまうこと。
・水木粗鋼高校生 男(2)
能力「旧スクール水着(紺)」。十七歳。
直接接触(基本)
[解説]
自らの「変身後の姿」を写真に収めることを生きがいとする「コレクター」。女の子の挙動にかなり順応してしまっていて、変身前からその兆候がある。相手との合意をいいことに、両親のいない週末など、平気で数日は女の子のまま過ごす。
それでいて「若い内の一時的なもの」と割り切っていて、別に一生女として生きていきたい訳ではない。理想は「ボクっ子」。
日々使いこなしているだけあって異常なほど「メタモル・ファイト」のシステムに精通している。
・沢尻瑛子高校生 女(2~)
能力「クリーム色のベスト・赤いリボン・チェック柄のプリーツミニスカート」。女子高生。髪型の制限無し。
発動条件 直接接触(基本)
[解説]
自他ともに認める「口が悪く、気が強く、キレやすい」性格。
正義感が強く、特に乱暴な男が一方的に女をいたぶるのは許せない。
クラスの「イケてない」男子生徒の代表である群尾卓也と交際中。
・綾小路隼人メイド喫茶の執事(店長) 男(2~)
能力「メイド服」。三十歳。
直接接触(基本)
[解説]
秋葉原に本拠を構えるメイド喫茶を取り仕切っている。街に現れる「オタク狩り」を逆に成敗してはメイドとして取り込んでいる。
メタモルファイトの立会人を自称し、機会があれば公平にジャッジする。
・飛田俊夫国内線・国際線機長・パイロット 男(3)
能力「CA制服」。紺色ピンストライプミニのタイトスカートスーツ。黒ストッキング・紫スカーフまでが能力。四十五歳。
直接接触(基本)
[解説]
落ち着いたロマンスグレーに見えるが、若いころはヤンチャで慣らしたバトルマニアだった。橋場たち一行に「メタモルファイト」における「意識配分」を最大限活用した戦い方をレクチャーする。
現時点で橋場たちの前に現れたファイターの中では最強。彼ら三人を相手にしても苦戦すらしなかった。
どうやら男性心理を衝いた小憎らしいサービス精神が旺盛らしいが、それもバトルマニア故か。
大迫淳一郎刑事 男(3)
能力「婦警制服」。二十五歳。
直接接触(基本)
[解説]
警察内に巣食う「メタモルファイター」の一員。
大問題になりそうなメタモル能力者による被害が握り潰されているのは彼らによるものでありそうだ。どの程度の上層部まで存在しているのかは現時点では不明。
安藤士郎チンピラ 男(3)
能力「フェイリス女学院」制服。二十三歳。長い髪に虚弱体質、色白までが能力。
相手を意識して見る(特殊)。一度に一つの対象にしか意識を集中できない
[解説]
メタモルファイトにおいては、ほぼ欠点が無い特殊能力者。一対一に限定して環境含めた戦い方を徹底すれば無敵に近い。
唯一、戦闘開始を了承させなくてはならない行程で手間取るくらいか。
条件が許せば複数戦闘でも後れを取ることは無い。今回破れたのは偏に経験不足によるものと言える。
ただし、これほどの特殊系となると、他の特殊系との相性は極めて悪く、特殊系と相対すると、どの様な展開をしてしまうのか全く分からない。
シンタロウ・オガタ アメリカ放浪中 三十歳(4~)
能力「バニーガール」。色や髪型、メイクのアレンジは自由。
直接接触(基本)
[解説]
気ままにアメリカ各地を放浪している日本人。
現地で生活しながら覚えたアメリカ英語でリチャード・キンブル(逃亡者)よろしく人助けの気楽な旅を続けている。
陸奥海斗 高校生 男 十六歳(4~)
能力「リクルートスーツ(女性物・紺~黒色)」。パンツ、スカート、ストッキングありなしを任意に使い分けられる。
直接接触(基本)
[解説]
陽気な関西人で、性的アイデンティティを揺るがしてしまいそうな「性転換・女装」を伴う「メタモル・ファイト」を趣味と割り切って楽しんでいる。
師匠について戦い方を覚えた訳ではないので「意識コントロール」などは出来ないが独自のルールを提唱する口三味線などで非常に「実戦的」な強さを誇る。
女子高生にされた後も見よう見まねの女言葉を操って気軽に飛び出していくなど、水木とは違った意味で女体を満喫している。どこまでも宴会女装のノリで性転換を楽しんでいるというところか。
長四木並絋 高校教師 男 三十七歳(4)
能力「クリーム色のベスト・赤いリボン・チェック柄のプリーツミニスカート」。女子高生。髪型の制限無し。
直接接触(基本)
[解説]
「他人を性転換&女装化出来る」メタモル能力を「教師」という立場まで利用して純粋に悪事に使っていた最悪のタイプのメタモルファイター。
とはいえ、まさか男の子に掛けると性転換まで出来るとは最近まで知らなかった模様。
「メタモルファイト」の形式を取ることなく沢尻瑛子と交戦。再起不能なほど痛めつけられた。
白鳥央士 バレエダンサー 男 二十七歳(4)
能力「バレリーナのチュチュ」。クラシックチュチュ、ロマンチックチュチュ、白鳥、黒鳥などなど舞台で使われる女性バレエダンサーの衣装なら何でも。
直接接触(基本)
[解説]
単に能力持ちというだけで積極的にファイトを行うタイプではないが、身の危険を感じたならば相手を自分のバレエ団のバレリーナにしてしまうことは躊躇わない。
舞台に穴が開きそうになると、可逆のメタモルファイターにお願いしようとするが、専属がなかなか見つからない様だ。
*メタモルファイター以外の登場人物*
潮崎美夕 女子高生 女 十六歳(1~)
橋場の同級生。
転校早々に助けられ、以降付き合いを続けている。
群尾拓哉 男子高生 男 十六歳(2~)
沢尻瑛子の同級生。
瑛子の「メタモルファイター」としての素質を知り、付き合っているボーイフレンド。
オタク的な大人しい男だが、策士にして瑛子の司令塔と言う側面もある。
盛田出人 公安刑事 男 三十二歳
不可思議な事件を追う。
オカルトを前提に推理することに抵抗が無く、すぐに結論に飛びつく。
巣狩颯太 公安刑事 男 三十二歳
不可思議な事件を追う。
オカルト否定論者で、物証を元に推理を組み立てる。
「メタモル能力者」一般法則 メタモル能力編
1・「他人に接触(基本)することにより、相手を性転換・女装させてしまうことが出来る能力」を「メタモル能力」と呼び、この能力を持つ者を「メタモル能力者」「メタモル・ファイター」と呼ぶ。
2・この能力は敵意、害意のある者に対してしか使用することが出来ない。
3・本人が意識せずに“触られた”り、好意を持って握手したりといったことによる接触では発動しない。
4・能力の発動は、相手の敵意・害意及び「同意の上での試しあい」を明確に意識した上で、相手を「性転換・女装させる」ことを『意識して接触する』ことで行う(基本タイプの場合。例外あり)。
5・能力は一人一種類。「セーラー冬服」「ブレザー」「チャイナドレス」などなど固定している。
6・変化させる肉体は、服装に合わせてアレンジされると考えられている。女子高生の制服であるなら十五~十七歳程度の少女となり、大人の女性の職業制服であるならば二十歳以上…など。
7・細部のアレンジなどは可能。女子高生の制服ならば靴下の色や長さなど。しかし、スカートの丈を極端に長くしたり短くしたり、冬服を夏服にしたりは不可。アレンジも衣装によって違うらしく、チャイナドレスなどは朱色、藍色、白、黒などにアレンジが可能であるらしい。
8・変化させた後は、かなりの程度意識、行動を操れる。また、仕草・言葉遣い・考え方なども「変化させた後に相応しい」方向へのアレンジならば可能。
9・その場で回転してスカートを舞い上がらせたり、女性的な仕草を取らせるなどは方向性として逸脱しないために可能だが、自傷・他傷を含む犯罪行為などは行えない。
10・「メタモル・ファイター」以外に対して「メタモル能力」を使用する場合、「元に戻す」ことは不可能。変化した後の姿(女子高生、ウェイトレスなど)としてその後一生生きなくてはならない。その後は年を重ねる。
11・「メタモル能力」によって着せられた服を脱ぐことに関する制限は無い。また、変化当時に着ていた服も元には戻らない。
12・「メタモル能力」を二重に受けることは無く、同じメタモルファイターによる上書きも不可能。一生に一度のみ。
13・女性の「メタモル・ファイター」も存在する。
14・女性に対しても「メタモル能力」を使うことは出来る。その場合、必要ならば年齢や体型がアレンジされ、仕掛けた側の精神的コントロールの影響を及ぼすことが可能となる。
15・「メタモル能力」は精神的な支配力が主体であるらしく、多少の抵抗は出来る。だが、非メタモルファイターのそれだと進行を多少遅らせることが出来る程度である。
16・「自分で自分を触る」ことで自分に対してメタモル能力を発現することは出来ない。
「メタモル能力者」一般法則 格闘能力編
1・「メタモル能力」を持つ人間は、同時に以下の能力・体質も発現している
2・移動能力・打撃能力・スタミナなどの超人的強化。
3・であるため、一般的な体力自慢、ケンカ屋、格闘家などと戦っても簡単に勝てる程度の腕力・戦闘力を有する。
4・防御力は若干落ちる。銃弾や超重量の物体の下敷き、などには抵抗しきれない。だが、一般人よりははるかに強い対打撃耐久能力を持つ。
5・一種の精神能力であるらしく、身構えて心構えをすることで飛躍的に向上した防御力で防ぐことが出来るが、死角からの急襲、不意打ちなどには弱い。
「メタモル・ファイト」基本編
1・「メタモル能力者」「メタモル・ファイター」同士がお互いに合意した場合「メタモル・ファイト」が成立する。
2・何らかの形で「相手の精神を折る」「精神的に屈服させる」「負けを認めさせる」ことで敗者が決まり、同時に勝者も確定する方式である。必ずしも性転換・女装は必要ではない。
3・「メタモル・ファイター」によって、「メタモル・ファイター」が変身させられた場合、試合終了と共に元に戻る状態になることが出来る。勝手に戻る場合もあるし、掛けられた側の精神的抵抗をきっかけに「解除」となる場合もある。
試合が終わった後も、変身状態が続き、意のままにされ続ける現象は起こらない。
4・お互いに試合を了承し合っている場合のみ成立するため、片方が試合放棄して逃亡したりした場合は無効試合となり、仮に変身していても、元に戻る権利を獲得する。
5・試合放棄は、優勢或いは同等の場合は一方的に行うことが出来るが、劣勢の場合は優勢者の同意を得なくてはならない。負けそうになったからといって一方的に試合放棄して無効とすることは出来ない。
6・優勢者或いは同等者が試合放棄した場合、勝敗の付かない無効試合となる。このため、一時的に優勢となって放棄して勝利を確定する「勝ち逃げ」行為は不可能である。
7・「合意の上での引き分け」(インテンショナル・ドロー)は可能。
8・「精神が折れる」「屈服する」定義は様々であるが、女性化され、コントロール下に置かれることで条件を満たすことが大半である。主導権を持ってキスをされるとほぼ決着となる。ベテラン同士ともなると性交渉の達成まで耐えることが出来ると考えられるが、大抵はその前にギブアップが受け入れられる。
また、女体化及び女装に慣れない初心者は変身させられた時点で折れる(敗北条件を満たす)ことも多い。
9・接触によって性転換が起こる者同士の対戦であるため、「相手の身体に意思を持って接触する」ことを狙う試合となる。
10・避ける以外の「ガード」「ブロック」行為は、防御部分に防御意識を集中することでほぼ相手方の攻撃を防ぐことが出来る。
11・仮に相手に接触されても、精神的抵抗でそれを跳ね返すことが可能な場合もある。相対的なものであるため、全ての攻撃を無効化することが出来る訳ではない。
12・お互いに合意していれば「有効な打撃の当てあい」以外の形式での試合も可能。また、「土俵の外に出ない」などの条件の付けたしも可能。
13・稀にメタモルファイター同士の戦いが終わった後に元に戻れなくなる現象があるらしい。「変身後の状況に慣れ過ぎてしまう」ことで引き起こされる現象とされるが詳細は不明。
その場合は、メタモル能力も失われると推定されている。
14・対戦相手の死亡・意識不明など「意思を伴わないリタイア」の場合、無効となり勝敗もつかない。つまり「メタモル・ファイト」で勝利するために相手を殺したり、再起不能にしてはならない。
15・メタモル・ファイトの勝利によって得られる報酬などは無い。
「メタモル能力」応用編
1・メタモルファイトが成立した後、双方が合意した場合は「解除条件」を設定することが出来る(例:元に戻るには特定の行為を行わなくてはならない、など)
2・解除条件が到底受け入れられないと感じられるならば成立しない(自分の母親を殺せ、など)
3・解除条件の合意が成立してしまった場合は、勝敗や試合終了と関係なく解除条件を満たさない限り元に戻ることは出来ない
4・ただし、試合そのものは終了しているため、新たにファイトが成立した場合、前回の対戦の影響である「変身状態」は維持できなくなる(元に戻れる)




