東方ss 春妖宴
この作品にはキャラ崩壊や駄文が含まれてます。
それでもいいと言う方だけお読みください。
東方projectのストーリーには一切関係がない話となっております。
「今年は何事もなく春が訪れてほしいわね」
博麗神社にて、紅白の巫女こと博麗 霊夢はふと呟いた。
「と思ったそばから厄介事が近づいてきたわね…」
視界に入った白黒魔法使いを見てため息をはく。
「私を見ていきなりため息はくなんて酷くないか?」
「あんたがいつも厄介事を持ってくるからよ」
「厄介事言うなよ、私はいつも霊夢のためを思って仕入れた情報を伝えてるんだぜ?」
白黒魔法使いの霧雨 魔理沙は感謝してくれてもいいんだぜと言わんばかりに胸をはる。
「それで?今回もまた異変かなにか起きたわけ?どうせ白玉楼の桜絡みでしょ、めんどくさいわ」
「なにいってるんだぜ?私は宴会をやるから霊夢をy「宴会!?なに勝手にやることになってんのよ!」……聞いてるか霊夢?」
「どうせまた私だけが準備や片付けをやることに…」
春先から絶望にうちひしがれる霊夢を見て今度は魔理沙がため息をはく。
「霊夢、お前のめんどくさがりを分かってたつもりだがここまでとはな…とりあえず人の話はちゃんと最後まで聞け
今回の宴会はだな、白玉楼が主催してんだ」
「魔理沙、それ本当!?」
白玉楼主催と聞いて霊夢は希望に満ち溢れるほど喜んだ。
「きたわよ、私の時代が!
行って飲んで楽しんでそのまま帰る!これが私の求めた宴会!片付けなんてしなくていい!!」
「お、おう…(片付けないだけで大分喜んでるな…)」
「そうと決まれば善は急げよ!魔理沙早く行くわよ」
魔理沙は霊夢の喜びっぷりに若干ひきつつも冥界に向けて飛び立った霊夢を追いかける。
~霧の湖上空~
「あ、霊夢と魔理沙だ!今日こそこのさいきょーのあたいと勝負だぁぁ!!」
「チルノちゃん、やめときなよ…」
霊夢の進行方向を二人の妖精が道を塞ぐ。
片方は氷の妖精 チルノ、もう片方はチルノの親友 大妖精、通称大ちゃんだ。
「おい、霊夢、どうする気だ?」
スピードを落とさずに進む霊夢に魔理沙は疑問を持つ。
「強行突破に決まってるでしょ、いつものようにね!今の私を止められると思わないことね!!」
スピードを落とすどころかさらにスピードを上げる。
「チルノちゃん、物凄いスピードで来るよ?」
「このさいきょーのあたいとついに勝負する気になったわね!
でもあたいと勝負するなんて百万光年はやいわ!!」
懐から一つのカードをチルノは取り出す。
氷符「アイシクルフォール」と書かれたカードはチルノの意思を受け取り光輝く。
光が収まるとチルノのまわりに氷の弾幕が形成される。
「邪魔よ!」
氷の弾幕に怯えず霊夢は真ん中を突っ切る。
そしてチルノの正面まで行き、そのままチルノを吹き飛ばして霊夢は進む。
「うぎゃ~、やられた~!」
「チルノちゃん!!」
吹き飛ばされたチルノは目を回しながら落ちていき、大妖精はその後を追う、その光景を見て魔理沙は一度止まる。
「百万光年は時間じゃなくて距離だぜ?それと、私たちはこれから白玉楼で宴会なんだがお前たちも来るか?」
「えっと、チルノちゃんが目を覚ましたら向かうことにします」
「そっか、じゃあまたあとでな」
気絶してるチルノと大妖精に笑みを向けてから魔理沙は霊夢の後を追いかけた。
~冥界入り口~
「入り口が見えてきたわね、待ってなさいよ、今日の宴会は楽しみまくってやるわよ!!」
「そのやる気を普段の異変解決に向けて欲しいものだぜ…」
「そう、魔理沙の言う通りね」
突如別の方向から声をかけられて二人はその場で立ち止まる。
「ん?アリスか」
「その言い方何か含んでない?」
「そんなことはないぜ」
もう一人の魔法使いであるアリスもまた宴会に招待されている。
「でもアリスが宴会に来るなんて珍しいなと私は思っただけだぜ?」
「なによ、引きこもりって言いたいわけ?引きこもりはパチュリーの方でしょ、私は日々アウトドア精神を心がけて魔理沙の日常を観sゲフンゲフン、魔法の研究を外でも行うようにしてるわよ」
「へ~、最近家に行ってもいないと思ったらそんなことをしてたのか」
「あんたたち私抜きで喋らない!!」
今まで話の外側にいた霊夢が我慢を切らして叫ぶ。
「主人公抜きで話を進めるなんてダメよ、やっちゃいけないのよ!!」
「霊夢、落ち着け!それ以上メタ発言はやめるんだぜ、チルノ書いてるときが楽しかった作者がこのまま暴走して収束できずに先が書けなくなって困るんだぜ」
「魔理沙、あなたが一番メタいわよ…」
「とにかく!あんたを倒して私が話の中心に戻るのよ!そして宴会を全力で楽しんでやるわ」
袖から御札を取り出して霊夢は構える。
「あぁもう!なんでこうなったのよ!」
アリスも半ばやけになりつつ戦闘体勢になる。
「作者の文章力的に一撃で決めるわ!」
御札を投げ、アリスが逃げているうちにカードを取り出す。
霊符「夢想封印」と書かれたカードが光だす。
その光は七色に光る弾となってアリスに襲いかかる。
「ちょ、だからメタいってぇぇ!!」
断末魔の叫びと共に七色の光りは消える。
「悪は滅びるのよ」
「悪は滅びるってなんだぜ…」
「私の前に立ち塞がる者は皆悪よ」
キリッとでも聞こえてきそうなほど決め顔をする霊夢。
「さぁ、宴会はもう目の前よ」
「そのセリフも何処かで聞いたぜ…って、アリス大丈夫か?」
アリスの無事を確認しにいく魔理沙を尻目に霊夢は冥界へと向かう。
~白玉楼~
「妖夢~、そろそろ宴会始めましょうよ~」
「幽々子様、まだ準備すら終わってないんですよ、ていうか手伝ってください」
「あ、霊夢が来たみたいよ~」
幽々子が見る先には冥界の空を飛んでくる霊夢が見える。
「話をはぶらかさないでください」
「いいじゃない、この準備が終われば霊夢が戦ってもいいって言ってたのよ」
「幽々子様、準備できました」
「い、一瞬ね…」
まるで何処ぞの軍隊のようにビシッと直立…とまではいかないが準備を終わらせて立っている。
「では、言われた通り準備は終わらせたので霊夢さんと一戦交えてきます」
「行ってらっしゃい」
笑顔で妖夢を送り出す。
「やっと、ついたわね、はっちゃけるわよ~」
白玉楼に到着した霊夢は意気込む、これから起こることを知らずに。
「えぇ、はっちゃけてください、私と戦うことで」
「ん?いきなり出てきて戦うってどういうことよ?」
霊夢の目の前に剣を構えて妖夢が現れる。
「幽々子様が宴会の準備をすれば戦ってもいいと聞きました」
「そんなの聞いてないわよ」
「え!?」
「あんた、また幽々子に踊らされたんじゃない?」
「うぐ…そんなこと斬ればわかります!!」
鋭い言葉と共に鋭い太刀筋で霊夢に襲いかかる。
「ちょ、急すぎるわよ!!」
「やっと霊夢さんと勝負ができる!」
「この、戦闘狂が!幽々子!!いるんでしょ?この戦闘狂止めなさいよ!!」
妖夢の太刀をかわしながら白玉楼に向けて叫ぶ。
すると白玉楼から桃色の髪をたなびかせて幽々子がやって来る。
「宴会の見せ物としては上出来ね、面白いわよ~」
「見せ物?ふざけんじゃないわよ!!」
止める気のない幽々子に対して霊夢は苛つく。
「お?なんか面白いこと始まってるぜ」
「ふふ…いい気味ね」
「いい気味って酷くない!?」
そこに魔理沙とアリスが合流し、それに霊夢は反論する。
「あらあら、楽しい出し物ね」
「あらあらって紫まで!」
空間が裂けてそこから紫も現れる。
「ほら橙、向こうに行きましょうね」
「藍しゃま?目を隠されたら前に進みにくいです」
その後ろから藍と橙も現れる。
「余所見してる暇はないですよ!!」
「うわっと、危ないじゃない!」
「余所見してるからですよ」
続々と宴会のために集まってくる知り合いに霊夢が気を散らしているが妖夢は気にせずに斬撃を飛ばしてくる。
「ふふ…まさか宴会で霊夢の勇姿が見れるとは…これもまた運命ね…」
「お嬢様、桜餅をお持ちしました」
「これが桜餅ね…ん?美味しいわね」
「そして、抹茶です」
「ズズズ…にがっ!!咲夜~苦いわよ~……うー…」
「この味が抹茶の良さなのです(あぁ、お嬢様!なんと可愛らしい、あぁ、お嬢様お嬢様お嬢様ぁ!!)」
「咲夜、紅茶お願い」
「はい、お嬢様(我が生涯に一片の悔いなし!)」
「咲夜?鼻血でてるわよ?」
「霊夢さんの戦闘!これは勉強しなければ!!」
「早苗、燃え上がるのはいいけどほどほどにね」
「そうだよ早苗~、この前みたいに暴走しすぎないようにね、また霊夢にやられるよ~」
「神奈子様と諏訪子様は私のことどう思ってるんですかぁ!そんなに注意しなくても大丈夫ですぅ!」
「あややや、これはまたまた記事にできそうな面白いことが起きてますねぇ!」
「ほどほどにしないとまた上に怒られますよ…」
「まぁまぁ、そんなこと言わずにさ、椛もたまにははっちゃけたらどうなんです?」
「はぁ…」
その後も我先にと宴会のために集まってくる。
いつしか白玉楼には大人数の人だかりもとい、妖怪だかりができていた。
その光景は去年の春雪異変解決後の宴会と変わらない姿で。
「春ですよ~春ですよ~」
今日の幻想郷に春が訪れました。
お読みいただきありがとうございました。
この作品はとある知り合いに言われて書いたもので特に意味のある作品ではありません。
ただ、春を祝うためだけのものです。
新生活等が始まる春、私の知り合いにもたくさんの方が新生活を始めますのでそのお祝いみたいなねw