【姦】連なる死【SS】
それはある梅雨時の事であった。
あるアパートの一室で首吊り死体が発見され、遺書も見付かったことから、警察は自殺と断定した。仏の名は仮にMとしておく。
その次の日、体全身を焼いた男の死体が発見される。仏の名はT。
前の事件の仏であるMとTは友人関係だった。
翌日、今度は水死体となって発見された。仏の名はW。
その翌日、部屋ではなく、樹海で首を吊っているのが発見された。仏の名はT。
翌日、死体が発見され、仏の親の話によれば、狂乱し、部屋の窓から飛び降り自殺をしたという。仏の名はF。
翌日も首吊り死体が見付かる。仏の名はS
警察は事件解決に全力を尽くした。
そしてこの一連の奇妙な死に、ある共通点があると見つけ焦った。
犯人の捜索に当たったが、既に捨てられた後だった。
解説~という名のネタばらし~
さて、この一連の自殺には共通点があります。
一人目は『首吊り自殺』
二人目は『焼身自殺』
三人目は『入水自殺』
四人目は『樹海で首吊り自殺』
五人目は『投身自殺』
六人目は『首吊り自殺』
となっています。
そして仏の名前のイニシャルも大きなヒントとなっています。
答えがわかった人は、おのずと警察が犯人を見つけられないのかがわかるでしょう?
わざわざ、晴れた日に吊るしませんよね?