異世界転移は突然に ②
「全員、日本って言う世界から来て、光った魔法陣のせいでこの世界のあの場所に居た、分かります??」
「、、、、分かった。とりあえず、だが」
「分かってくれて良かった」
俺はそう言って眉間に皺を寄せて話を聞いてくれた、、、、確かこの異世界で俺達が居る国の第一王子のリュカ?様だ。
黒髪でオッドアイの超絶美形さんで流石王子様って感じの人。じゃなくて、
危うく騎士さん達に捕えられそうになった所を俺達の格好の見た目からして子供だと気付いて話を聞いてくれて、自己紹介してなんであの場所に居たかの説明を何故か、俺に任せた5人は放っておいて、ちゃんと聞いてくれたリュカ様には感謝しかない。
本当に、マジで。
因みに俺達は今応接室って所に通して貰って、紅茶とお菓子まで頂いている。5人は俺が説明しているのにも関わらず呑気にお菓子や紅茶を頂いてたので後でしばこうと思う。
ギュウギュウ詰めになりながらもソファに座る俺達を見て微笑むリュカ様、マジロイヤル〜。シャンデリアマジ綺麗〜、、、、、、、、何円するんだろ、アレ。
にしても俺達マジで種族変わってるんだな。俺はチーター?虎?いや、雪豹か。髪色まで変わって、白髪だし。
他のみんなも髪色とか種族変わってるし、知ってる人が見ても気づかない奴だ、これ。
そう思っていると、リュカ様が手を挙げて質問をしてきた。
「君達が異界の地から来たと言うのであれば、何故言語が通じる?俺達の世界でも通じない相手には魔法を自分にかけるか、相手にかけるかのどっちかがあるが、、、、君達もその魔法を?」
「いや、俺達の世界にはそもそも魔法がないので、、、、多分、ご都合展開だと思います」
「ご都合、展開???」
「「「「「「お気になさらず」」」」」」
確かに、完全に外国人みたいな人と話通じるのは違和感感じるのは分かる。あれだ、ALTの先生がペラペラ日本語喋ってる時に感じる違和感みたいなものだ。
ちょっと上手い納得する答えが見つかって俺の中で、嬉しくなりながら紅茶を飲んでいると、騎士さんが応接室に入って来て何かの本を手渡してからリュカ様に耳打ちする。
俺達はその様子を見ながらハテナマークを頭の上に浮かべて、紅茶やお菓子を食べたり飲んだりする。
そして全部聴き終わったらしく騎士さんはリュカ様に
「ご苦労様」
と言われて部屋を退室した。
そしてリュカ様は俺達の方に視線を向けて、真面目な顔になって話し始めた。膝の上に手をエヴァのゲ○ドウみたいな形にして。
「騎士達の調査から、分かった事は君達は積み重なって集まった魔力のせいで、この世界に来てしまった、みたいだ」
「「「「「「、、、、???どう言う事ですか???」」」」」」
ちょっと意味の分からない言葉に俺達全員頭にハテナマークを浮かべながら、そう返答した。
あの学年1位の成績を誇る誠でさせ、こう言ってしまうのだ。
その様子を見て、分かりやすく説明しようとしてくれるリュカ様。
「あぁ、分かりづらかったね。簡単に言うと、あの部屋は昔異世界の人間、君達の様な者を召喚する部屋に使われていたんだ」
「召喚部屋、みたいな事ですか?」
「あぁ、そういう事だ。だが此処100年ほどは使われていなかった」
「え?でも僕達が来たのは魔力が集まったから、なんですよね?」
「そうなんだ。使わなくなったとしても数年に一度は掃除をする。君達の世界には魔法は愚か魔力がないから分からないと思うんだけどね、俺達は体の表面に魔力の膜を纏っているんだ。見てないけど」
それを言いて、あぁそう言う事か。と同時に異世界って凄いな、と思った。魔法とか魔力ってのが出るのが流石異世界だと思うし、そんな異世界に俺達は居るんだって思うとワクワクする。
だって異世界召喚って現実で味わえない奴だと思ってたし!
だけどこれを理解出来てないのが1人居るのがやっぱり俺達だ。
「どう言う事だ?」
首を傾げながら、不思議そうな顔をして一言発する俺の隣の元気男。俺は目を逸らしたくなった。何で理解出来ないんだろうって、説明は俺は放り投げる。
「剣一、簡単に言えば皮膚みたいなものだよ。それで攻撃を交わしたり、防げたり出来る。ほら、剣道着みたいなもの」
「あぁ!そう言う事!分かりやすい説明ありがとうな、鈴」
「、ぁ、そう言う事か。掃除をしている際に無意識に出ている魔力が、あの部屋の地面に描かれた魔法陣に吸い取られた、って事ですか?」
「!、正解だよ、千結。だから完全にこれは俺達側の不手際だ、申し訳ない」
リュカ様はそう言って頭を下げて謝罪をする。俺達はビックリして謝らなくて良いですよ、と言いながら顔を上げさせる。
これに関しては積み重なって起きた事故のようなものだし、防ぎようがないものだし!と思う。それに謝られたって起きた事はしょうがないし!!
そう考えていると、遥が俺もに気になっていた事を話し始めた。
「謝られてもしょうがないですよ。でも、なんで私達だったんだろ」
「そう言われるとそうだよねぇ。僕達だけを狙ってた、みたいな」
「あぁ、それに関しては、多分100年前に行った召喚の儀式で詰め込んだこう言う子を来て欲しい、ってので誰かが条件に入ったんだと思う。他の子は、巻き込まれて」
「「「「「「誰だよ、巻き込んだ奴」」」」」」
俺達は思わず揃ってそう言う。別に本気で迷惑だとか思ってないが、誰が条件として入ったのかが気になるのだ。
そして、色々調査が行われたのち、条件が判明して俺達はとある部屋にリュカ様に連れて来られた。
真ん中には水晶?みたいなのが置かれたオブジェがある。なんか、少し異質って言うか異世界感が肌で感じる。それは他のみんなも同じっぽい。
俺は不思議に思いながらリュカ様に問いかける。
「リュカ様、ここは?」
「此処は、ステータス、簡単に言えば自身の使える魔法やスキルを確認出来る部屋だよ。君達もこの世界に来た時に獲得していると思うから」
「!、俺にもスキルが!?シャア!」
「不運スキルっぽいですよね、剣一は」
「確かに!上手い事言う、誠」
「誠も寧もそんな事言うなよ!」
「ぁ、それで何の条件か分かりましたか?」
「えぇ、それが聖女、らしいんですよね」
「「「「「遥、お前」」」」」
「何で私の方を見るのよ!みんな!確かに女なの私だけだけど!!」
リュカ様の口から聖女と言う言葉を聞いて俺達は遥から一気に距離を取って、「お前が聖女?」と言う目を向ける。その一連の言動を見て、急ながらもツッコむ遥。
それを普通に出来る俺達はやっぱり俺達だと思う。でも、遥が聖女って言うのがあんまり納得出来ないんだよなぁ。あの遥じゃなくて、ゴリラが聖女って、、、、うーん。
そう思っていると、リュカ様がすぐに訂正に入った。
「いえ、その、他にも条件を絞ったらしく、、、、男性の聖女、なんですよね」
「「「「「「??????」」」」」」
「ぁ、聖女の男バージョン、聖男って事」
「笑、、、鈴、今は笑わす所じゃないから」
「ごめん、千結」
リュカ様の発言で一斉に俺達男子組の誰かが聖女かも知れないと言う立場に浮上。みんな緊張しながら、水晶に手を翳してステータスを確認していく。まずは剣一からだ。水晶まで向かうのに体をガチガチして向かうから、思わず笑ってしまった。
「、、、、、、、、出た。えっと、職業の所は【騎士】だって」
「おぉ、それは素晴らしい。進化すれば聖騎士などもあるから、成長しがいがありますね」
「マジ!?ヤッタ!俺最高!」
「はいはい、次は俺です。さっさと退いて下さい、剣一」
「だから酷いんだって、誠は!」
誠からの催促に貰ったスキルを喜んでた剣一は、渋々離れる。そして誠がステータスを確認する。いつも冷静な誠だし、意外に聖女だったり?と淡い期待を胸に膨らませる。
「、、、、出ましたね。【賢者】、と出ましたが、リュカ様、これは?」
「!賢者ですか!!?此処十数年出てないレア職業ですよ!」
「ほぉ、そうなんですか。と言う事は剣一よりは上と言う事だ」
「だからなんで俺と比較する訳!!?!?」
それから、俺以外の寧、鈴、遥の順でステータスを確認して、寧は【調教師】、鈴は【魔術師】、遥が【戦神】だった。みんな良い職業だと思ったね。
最後に出た戦神って言葉で俺達は「あぁ、納得」と揃って言ってしまった時は睨まれた。そして、此処までに聖女は出てない。
そう、確率的に俺が聖女だと言う事になる。冷静だって?ハッ、逃げ出したいに決まってるじゃないか。そんな事もわからないのかい?めんどくさい事は基本手を出したく無い主義なんでね!!
俺は心の中で誰と話しているか分かんない独り言を呟きながら、水晶に手を翳す。そして出たのは、
「、、、、出た。、、、、、、、、職業【聖女】、ですね」
「「「「「!よし、俺/僕/私じゃなかった!!」」」」」
「みんなのそう言う所嫌いじゃないよ、寧ろ好き」
「まさか本当に聖女様が来るとは」
みんなの揃った反応とは他所に、本当に聖女が召喚されて居た事に驚きの表情が隠せてないリュカ様。と言うか、リュカ様ってあんまり表情筋動かなさないイメージあるけど、少し分かりやすい気がする。
そして俺は顔が死んでる。感情が消えてるね。何でって?俺の勘が言ってる。この先めんどくさい駅に行くってね!
喜んでいる5人を殴り飛ばしたいと思って握りしめている手を何とか片方の手で抑える俺偉くね?
ーこの時リュカは内心興奮していた。100年前召喚されなかった聖女が召喚され、今目の前に居ると言う状況に。この世界での聖女の言い伝えは人々の病や傷を治し、心を救い癒しを与える存在、そう伝わりリュカも信じて来たからだー
「早速準備を進めなければ」
「?、準備?何の???」
「、、、、色々だよ、千結」
「色々?、、、、色々???(なんか含みがあったぞ、含みが)」
それからアレよアレよと物事は言って、俺は何故かリュカ様の庇護下に置かれて世話をされる事になった。その理由を聞いたら、因みに今は俺の専用の王宮の部屋に居ます。めっちゃ豪華で、一瞬目眩がしちゃった♪☆
用意されてた、いつの間にか。マジ行動早いなって感心しちゃったよね、俺。ベッドフッカフカだし、クローゼット広いし、専用のお風呂あるし、マジ最高だった。
異世界でも報・連・相がちゃんと行われてるんだな、って分かって安心安心!じゃなくて!聞いてみた結果はこちら。
「何故?それは、聖女は代々王族が守り、世話をするのが慣わし。それに、千結はこの世界に来てまだ初日、それなら俺が世話をした方が早い、と思ったんだ」
「ぁ、そう言う事なんだ」
「嫌だったか?俺に世話をされるのは(しょんぼり顔)」
「!、いや全然!寧ろ王子様にお世話されるなんて有り難い限りですし!と言うか寧ろ申し訳ないと言うか」
「、そうか、それは良かった。安心しろ、この世界では聖女も王族扱いなんだ、だから俺と千結は同じ扱いになる」
「、、、、そうなんですか!?」
リュカ様からの説明に俺はちょっと興奮してしまった。まさか、聖女ってそう言う扱いだったとは、まぁ漫画とかゲームとかの聖女も貴重だし、それもそうか、と納得もした。
寧ろ、聖女って結構重要なポジだし、必要だから召喚してたんだもんな。うんうん、このポジはしょうがないか!!!
と、心の中でふんぞり返る。現実では出来ないさ、何故って?俺が小心者だからさ!♪☆♪
因みに、俺の大事な大事な友達5人はと言うと、、、、、




