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第1話



 「氷おにぎり」




 つぶらな瞳でそう呟いてくる女子が1人。


 …いや、正確には「女子」ではない。


 “彼女”は限りなく人間に近い姿をした「妖魔」という存在であり、国際退魔師協会でも危険視されている“A級”のモンスターである。


 「モンスター」というと聞こえが悪いかな。


 僕にとって彼女は友達で、一緒に暮らしているルームメイトでもある。


 …もちろん、“妖魔と一緒に暮らしてるなんていうことは”、口が裂けても言えない。


 妖魔は人に害をなす存在として世界的に認知されており、国際的な法律に基づいて育成された「退魔師」と呼ばれる専門的な知識を持ったハンターに、討伐、——及び、粛清される宿命にあるからだ。


 “妖魔対策法”によれば、妖魔を匿ったり、妖魔の討伐を阻害してしまうような行為を働いてしまえば、最大で10年以上の懲役に科されてしまう可能性もある。


 つまり、僕は今絶賛罪を犯している状況にある。


 妖魔と暮らしているという事実を口外してしまえば、僕のキャリアも人生も、全ておじゃんになってしまう可能性があるっていうことだ。


 幸い、僕の家族や友達にも、そのことをまだ知られてはいないが。


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