ユーザー登録しない読み専、初めて投稿してみた　その後

この間、生まれて初めてエッセイを書いて「なろう」に投稿した。

たくさんの作品を読み、長い間楽しんだから、

作家さんへのお礼に、ユーザー登録して評価ポイントを付けるようになり、

しばらく経った頃、驚愕のエッセイを読んだからだ。

“★1は傷つく・心折れる”ってやつ。

ちょ、待って！　なんで？　

なんで評価ポイント付けて傷つくの？

こちとら　“この作品を作って、読ませてくれてありがとう”　って、

応援するつもりで“★1”付けてたのに、逆に傷つけちゃったの？！

待って！　違うから！　ホント違うから！！

私、低めの評価ポイント、ガンガンつけてんだけど！

とっても気に入った作品と普通に気に入った作品、

差つけないと作者さんに伝わらないじゃないのよー！！

いや、なんか低めにつける人めっちゃ少ないから

変だとは思ったけど！　思ってたけど！！　違うんだってばー！！

と、数日心の中で、あわあわしながらジタバタと葛藤して。

で。

思ってるだけじゃ伝わんないし、と腹をくくり。

違うんですー、と、釈明のエッセイを書き、投稿しました。

その時の話。

緊張しながら投稿し、しばらく待つと。

「新作更新順」の一番上に、私の投稿したタイトルが表示された。

その表示を、にまにましながら眺めていたら。

目の前で、評価ポイントが付いた。

しかも、ブックマークも付いた。

驚　愕！

今、まさに今、どこかで私のエッセイを読んで、

評価してくれた人が！　気に入ってくれた人がいる！

会ったこともないその人に、

ありがとうを、今伝えたい！　のに伝えられない！　もどかしい！

ポイント付けてくれた人、誰？！　知りたいー！

色んな感情が押し寄せて、パソコンの前に座り一人でテンパっていたら。

感想が届いた。

え？　感想ってなに？　一瞬、宇宙猫になる。

うぇ？！

私のエッセイを読んで！　感想を書いていて送ってくれた人がいる！

さらなる　驚　愕！！

あわてて返信する。

うわぁ、うわぁ、とさらにテンパり、

家の者が変な人を見るような目で見るので、ちょっと傷つき、冷静になる。

ポイントが時折増え、私のエッセイはいつの間にか

「日間エッセイ」のランキング8位まで上がっていた。

こうなると、5位以内に入って、日間のトップページに表示されたい欲が出る。

読んだ人、誰か評価ポイント付けてくれないかなー。

ふと、ポイントシステムを初めてちゃんと調べてみた。

ブックマークもポイントになると、初めて知った。

ふむふむ。

と、そのうち日が変わり。

ランキングから、いきなり私のエッセイのタイトルが消えた。

うぇ？　私のエッセイ、バグで消えた？

当然違う。

「日間」なので、日が変われば、日間ポイントも “0” になる。

ポイントが “0” になれば、ランキングなのだから、当然、消える。

しばらく経つと、ポイントが付いた。

私のエッセイは「日間エッセイ」の100位以内にランクインし、表示された。

で。

日が変わり。

ポイントは付かず。

この日以降、

「日間エッセイ」100位以内に、私のエッセイが表示されることはなかった。

ランキングが下がれば、目につきにくくなるから読む人が減って、

ポイント付けてくれる人の割合も減る、と。

その相乗効果で消え去った、と……。

嫌な相乗効果だな、これ。

……諸行無常の響きありー　頭をよぎる。

タイミングよく思い出したな自分。ちょっと自分に感心した。

そして。

そんなもんだよな、と思いつつも、夢見たぶんだけけっこうがっかりしていて、

自分は承認欲求、そんなに無いつもりだったけど

しっかりあるじゃんと、笑ってしまった。

ところで。

投稿して初めて知ったのだが、

「投稿済み作品」の「管理ページ」に「アクセス解析」という項目がある。

その「総合」ページでは、本日と昨日の2日間、1時間ごとのアクセス数と、

過去1週間の、1日のアクセス数が表示される。

ユーザー登録に関係なく、誰かがページを開くと　“1”　カウントされる。

数日経ち、何気なくアクセス解析のそのページを開いて見たとき、私は驚いた。

「日間エッセイ」100位以内から消えた私のエッセイ。

なのに、消えてからも連日、アクセス数が表示されている。

キーワードからなのか、タイトルなのか、

どういうルートで私のエッセイを開いてくれたのかは分からない。

ランキングの上位にあるわけじゃない、

結構がっつり探さないと見つからないであろう私のエッセイに、

たどり着き、ページを開いてくれた人たちがいる。

その数字は、パソコン上に表示される無味乾燥な数字だけど。

この文章を書きたいという、衝動になった。

私は、ユーザー登録しないで読んでるだけでは申し訳ないと、

登録して評価ポイントを付けるようにしたのだけれど。

ユーザー登録しなくても、ページを開いただけで、

それが作家さんたちに、伝わっているなんて知らなかった。

そして、評価がなくても、

私のページにたどり着き、ページを開いてくれた人がいる、

その存在が、それだけで、

私はとっても、本当にとっても、嬉しかった。

ユーザー登録しない読み専さんたちに申し上げます。

読んでるだけでも、作家さんたちには読者さんがいるって伝わってますぜ！

だから、気にせず、ガンガン読もうぜ！！！

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遠慮のないポイント評価、心のままにお願いします。