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1月23日

 1月23日。拘置所にて年配の女性と警官が会話している。


「……娘がお世話になりました」


「はい、身元引受ですね、こちら名前に間違いなければ印鑑お願いします。……はい、では、別室におりますので、娘さんをお連れして下さい」


「はい」


「分かっていると思いますが、もう暴れさせないでくださいね。記録残りますから、次は逮捕ですよ」


「承知いたしました。よく言い聞かせておきます……」



 ◇ ◇ ◇ ◇


 1月23日。拘置所にて親子の会話。


「おい、お前……外国に行けばお母さんから逃げられると思ってんのかい?」


「そうじゃないし……」


「じゃあ韓国って何なのよ、間に合わないって何なのよ……お母さんから逃げようとしてるでしょ! お前の思ってる事なんてお見通しなんだからね!」


「うるさいな! お母さんに関係ないじゃない!」


「関係あるわよ! 何よ! この脂肪吸引予約って! 整形したらお母さんから逃げられるとでも思ってるの!? どんだけ整形してもお母さん分かるから! 絶対に逃さないんだからね!」


「整形なんかしないよ! 脂肪吸引だけだよ! 逃げたりなんかしない! 私プロポーズされたんだから……普通に結婚してどうどうと出ていくんだから!」


「お前には無理だよ! 男なんてクズだよ! お父さん見て分かるでしょ! 脂肪吸引したってお前はデブのままだよ! お前はいつまで経っても一人立ちなんて出来っこないさ!」


「1人じゃない! 2人! プロポーズされたっツってんでしょ!」


「嘘さ! お母さんに分かるから。お前は騙されてるんだよ!」


「ワァアァアアアアーーーッ! 知らない! 知らない! 知らない!」


「お前はお母さんと一緒に死ぬ迄生きるんだ……それが幸せなんだよ!」


「うるさい! うるさい! うるさい!」



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