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1月28日
1月28日。ファーストフード店にて斜向かいに座る女性同士の会話。
「夜勤お疲れ様」
「どーも。そっちこそダイエットお疲れ様。私と比べ物にならないくらい顔色悪いけど大丈夫?」
「大丈夫じゃない。全然足りない。……全然。全然」
「そう」
「そうなの」
「……この話やめよっか」
「うん」
「……」
「……」
「あのさ、何でそこまでアイツの事が好きだわけ?」
「素直なところ」
「嘘つきなのに?」
「嘘つきでも素直で正直だから大丈夫」
「そんなもの?」
「あの人は素直だからいいの。そしてとても優しくて正直だからいいの。予め用意された言葉は濁っていて嫌い。素直な言葉が好きなの。私が信じられるモノはもうそれしかないの」
「……まぁアイツ嘘下手くそだからな」
「でしょう? チミも下手だけど」
「はぁ……まぁ長い付き合いだからね。でも、お前も鋭すぎだよ」
「くふ、チミはお人好しだから好きだよ。結婚応援してくれる?」
「……はぁ。まぁ二人の問題だから、君達が分かってやってるなら何も言わないさ」
「祝福してくれる?」
「勿論。おめでとう! ……少し早いけどね」




