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第37話 中級初ボス戦へ

ボス部屋の前についた。そこにつくまでのゴブリンは無双する人達がいたのではっきり言って俺も含め暇な人が多かった。まあもとからゴブリンみたいな人型は狩りたくないというかやはりためらいが生じてしまい無理なのだが…


「ヨシオ、ボス部屋は流石に5人づつに分かれないと入れないと思うのだが、予定通りの組み合わせで入るのであろうか?」

「問題がなければそのつもりだが…まずいか?」


 普通にぼちぼバランスが取れていると思うんだが。


「問題はない…と思う。だがボス部屋は入ったらボスを倒さない限りでられない。だから多少不安も感じているんだ…ほら、ほぼ即席のパーティだからね」


 言いたいことはわからんでもない。だけど最初にパーティを組む時はどんなメンバーだろうと不慣れなのはしかたがないことじゃないのか?


「流石に11階層は大丈夫だと思いたいが…まあ今回はこれで行ってみよう厳しそうだったら少し見直すってことで」

「そうだな…やってみないとわからないからね」

「なるようになるって! 少しはダンジョン楽しもうぜっ」


 お気楽な健太の言葉に少しだけユージンが眉をしかめたように見えた。次に見たときは普通に苦笑いを浮かべていたので気のせいかもしれないが。


「そんなことよりどっちのパーティからいくよ」

「ではこちらのパーティから先行しましょうか。ファーナ様とやっと共闘できるのですから腕がなるというものです」


 健太の言葉にホルンさんがやけにやる気を出している。ファーナさんとホルンさんの関係はいまいちよくわからないと思う。バトルメイドって戦うメイドさんだろう? ホルンさんは戦闘狂かなんかなんだろうか…まあそんな節はあったような気もする。


「じゃあこっちが先に行くね。ケンタ…今日の狩りが終わったらおやつ期待しているねっ」

「もちろんちゃんと用意してるから思いっきりやって来いよ」

「やった!」

「…ケンタ様、ほどほどにしておいてくださいね?」


 ファーナさんが健太とおやつの約束を済ますとミネとリノが少しあきれた顔をしつつダンジョンの扉を開いた。


「よぉーし踊るぞぉ~!」

「……」

「…」


 ああそうか、踊り子のシーナさんがいるパーティか。一瞬何をしに行くんだろうかと本気で考えたわ。同じことを思ったのか健太も首を傾げている。

 5人が扉の中へ入ると目の前で開いていた扉が閉じた。これでもう引いても押してもボスを倒し終わるまで中からも外からも開くことがない。そういえばこうやって別のパーティがボス攻略中で中に入れないとか初めての経験だな。そう思った俺は扉を押したり引いてみたりした。


 うん、やっぱり開かないみたいだ。

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