表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/37

第23話 7階層は2人にとってはただの通り道のようだ

 7階層は色んなスライムと罠があるマップだ。罠は3人とも感知するようなスキルを持っていないので、先頭をホルンさんに歩いて貰い、どうにか糸で頑張ってもらって進んだ。というか罠の場所が変わっていなかったの正確な位置は言えなかったが、この通路に罠がある程度なら教えられたのでその分少しだけ楽だっただろう。


「ヨシオ様、無事解除出来ましたね」


 前を歩いていたホルンさんが嬉しそうにそんなことを言った。


「ソウダネ」


 でも実際は解除ではない。糸を先行させすべて起動しているのが実状だ。まあ…危なくないなら何でもいいんだけどさ。そんな感じで罠をすべて発動させながらあっという間にボス部屋前。この2人だとちょっと特殊なスライムくらいやはり雑魚のようだ。


「では由雄様、部屋へ入りましょうか」


 結奈さんがさっさとボス部屋の扉を開けて中へと入る。慌てて俺とホルンさんも後へと続いた。ここのボスは大きな黒いスライムだ。そのボスが現れるとホルンさんと結奈さんは少しだけがっかりした顔をして気が付いた時にはもうボスの姿が見えなくなっていた。ほんと倒すの早いわ…ちなみに宝箱の中身は槍と盾とスキルスクロールだった。スキルは鑑定だったので一応使わずに残しておくとして槍と盾は誰も使わないから鑑定で内容すら確認せず売ることにしたようだ。


 そして8階層。区切られていないマップだ。ここのボスは大きなマンドラゴラで、それさえ見つけて倒せば9階層へと進める。このことを2人に教えるとあっという間に俺の目の前から姿が見えなくなった。手分けして探したほうが早いということなんだろうが…ここに取り残された俺どうすれば? マンドラゴラ達は放置しておけばいいけど、一応別の魔物もいるんだよな~


「…っと『ウォータースプレー』」


 丸い体をした魔物が俺に向かって転がってきたのでとりあえず足止めをする。水のシブキが魔物の転がる行動を阻止したのだ。


「ふむ…ダメージはないけど使い方しだいかもなこれ」


 ずぶぬれになった魔物が頭を振り水滴を飛ばしている。首があったことに少しだけ驚いたが足を止めている今がチャンスだ。俺は剣を両手に持つとその魔物へと叩きこんだ。剣の刃が鋭かったのか魔物の防御力がなかったのかあっさりと魔物を倒すことが出来た。俺の剣の腕と力があったわけではないことはちゃんとわかっているぞ。そもそも剣を持ち歩いているけどまともに使ったことがないんだからな。


「由雄様~ ボスが見つかりましたよ」


 早いな…俺が1匹倒している間に結奈さんがボスを見つけたようだ。というかホルンさんもすでに合流済みのようだな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ