消楽
楽しみが 消えた
0だ 無だ
無で 生きるのは
よほど 心を 封印しないと
やりきれない
朝 目を 覚ませば
生きている 良かったと
思う
しかし それからの
行動は 無情にも
生きる楽しみを 伴わない
ことになる
ただ ぼけっとして
思考とか 思い 希望 夢
などなど すべて封印しなければ
生きて行けない事実が
存在してしまっている
なにか ひとつだけ
夢でも 与えてくれれば
生きる力になるが
それさえ奪うのか
悲しいと思う気持ちも
奪われ
まるで 空人間
表皮と骨格だけ存在し
心の感情の移動など 無
これから先は 短い
無のままを 維持するのは
あまりにも つらいこと