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広く浅く、一部深い

「あなたの事を教えて下さい」

 面接官の最後の質問にいつも通りの答えをする。

「広く浅く、一部深いって感じです」

 私の答えに面接官は苦笑いで何かを書いている。どうせまた不合格だ。これでもう20社目だ。

 私は昔からそうだった。多くの事に興味を持ち、その中でも一際興味を持ったことに対し深く追求するという、いたって普通の人間と同じ思考をもっている。そう、思考だけは。なぜかわからないが、私の広いという範囲が本当に広すぎる。

 言語からその国の特産品、ただの算数から核融合炉の自作方法まで、多種多様に興味を示してきた。高校卒業まで私が興味を持った事のほとんどを追求していたので仲の良かった友達はほとんどいない。自分でも寂しい人間だと思う。それでも親友と呼べる人はいる。私の考えを聞いてくれ、時に冗談も言う大切な女友達だ。

 しかし、それもこの日までだった。面接が終わり外へ出た瞬間、目眩のようなものに襲われ倒れ込んでしまった。地面の冷たい感触が伝わってくる。だんだんと意識が遠のいていくのがわかる。死ぬのか。だがこの世界で私が興味をそそられるものは全て追求してしまった。こんなつまらなくなってしまった世界、別に未練は無い。

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