プロローグ
あらすじの方でも書きましたが、これはバトン小説です。一応4人の視点で書いていくつもりです。そして、全員初心者なので書き方やストーリーにおかしなところがあれば容赦なく言ってください。
では、お楽しみ頂ければとても嬉しいです。
僕が生まれるより数十年も前の話だ。
太平洋の沖合いに突如として、後に異界の門と呼ばれる石造りの門が出現した。
その門により、人類に最悪の一言を言わせるような悲劇が始まる。
最初の悲劇は、その門から出てくる《魔物》だ。《魔物》たちは人を食料とし喰らう。当然、人類もただ黙っていたわけではない。人類も反抗作戦を発動したが通常兵器では魔物に効果的なダメージを与えることはできなかった。強靭な生命力と死を恐れぬ怒涛の進撃が人類の被害を広げている要因だ。
次に人類を苦しめたのは、異界の門の出現による環境の変化だ。まずは、海面の上昇によっり陸の減少。そして、天候の異常ともいえる変化だ。
こんな世界で僕たち人類は、今を食いつないでいる。
そんな人類に淡い希望の光が見えた。
それは、異界の門の出現より後に生まれた子供の一部に《魔物》をも倒す力が備わっていることが判明したのだ。
その力の名は《魔法》。
人類は、すぐさま《魔法》の力を宿した子供たちを集め少年兵として戦場に送り込んだ。結果として《魔物》たちを一時的に退いたが、それ以上に《魔法》の力を宿した子供たちが死んだ。
後に、その生き残った子供たちによって多くのことが解明された。《魔法》を使うためには魔力というものが必要で、《魔法》の力を宿した者も少しは魔力を持っている。しかし、それはないに等しい。
そこで、使われたのが《悪魔》だ。《悪魔》は《魔物》の上位種で、人語を喋ることができる。その《悪魔》と契約し、《悪魔》の持っている膨大な魔力を貰うのだ。
さしずめ、《魔法》の力を宿した者は銃本体で《悪魔》はマガジンと言ったところだ。
いろいろなことが分かり、ほんの少しだが《魔物》との戦いに勝つことができるようになった現代。《魔法》の力を宿した者たちを、育成する機関を造った。
そう僕が《魔法》を学び、《悪魔》と契約し、《魔物》を殺すことができる場所。
───魔法兵士高等訓練学校
次は、大虎が書く碧葉ユウ視点になっています。