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THE TEAR OF WORLD  作者: FRONTIER
SCARLET XXX
86/110

EDEN



平和軍基地における激動が繰り広げられて数日が経過した。



平和軍が壊滅的状況に陥っていることが世界中の民に周知され、この世界は今だかつてない危機に瀕していた。




その頃アレン一行は新たな仲間としてマリオを引き連れ、ドルコンら魔人旅団のアジトへと向かっていた。



一方エデンでは更に動きだそうとしていたのだった。



天気は生憎の雨であり、宴を開くには相応しくはない。もはや三大勢力である平和軍は衰退期に突入していると言っても良いだろう。


今となっては恐れる障壁など存在しないが、強いて挙げるとすれば魔人旅団である。



リーダーとされるラストを筆頭として数多くの魔人が集う組織であるだけあって多少の対策を練っておく必要があるだろう。






エデンの一角には会議室の役割を果たす小部屋がある。その中にぞろぞろと仮面を被った者が現れる。




「………。」



無言のまま入室したのはキース・オーウェン。無論ファーストクラスではNo.1である。彼は部屋に入った瞬間に仮面を外した。それは彼だけではなかった。




「ぷはぁーッ!!やっぱ仮面は息苦しいよなぁ!魔力も制限されちまうしなぁ!!」



金色の髪を後ろに束ね、戦いに飢えたような目つきをした男性の名前はボルカニック・レスカレード。エデンNo.2。




「ふん…貴様は少し言葉を改めろ。」



仮面を外すと蒼い瞳を持った端正とした顔が現れた。彼女はルル・オーデンヴァック。先日平和軍の本基地で勃発したアレン、ドルコンとアランの戦闘を阻止した人物である。




「ふっ…今宵はどのような宴が披露されるのだろうか…。我々は勝利の杯を手にし歓喜…いや狂喜の余韻に浸る。嗚呼、恍惚!!」




「ははっ。伯爵やけにご機嫌じゃないか。どうかしたのかい?」




「なに…我輩は気まぐれなものでね。」



漆黒のマントをまとった銀髪の男性の名はエリオット・アンリ。そして後者はアラン・ユリアーノ、それぞれNo.4、No.5である。




「着いた。」



彼は平和軍基地にてグロリア達を瀕死に追いやった刀使いである。名前はゼロ・マックイーン。数はNo.6。




「ふぅ…皆さんお揃いで何よりですわ。」




「まだ新入りが来るらしいね。」




「知っとるで。バギーの空席を埋めるとか言うてたかな?」



薄緑色の髪をした訛りが強い口調の男はセル・ムルジュ。以前スタークと交戦して敗れたNo.7である。


彼と会話している白衣を身にまとった小柄な少年はハリー・リグニッツ。ファーストクラス最年少にしてNo.8である。




しかし、No.9であるエミリオ・サクリファイスは欠席していた。一人を除いてファーストクラスの人物が全員集結した。



その場にいる全員が円卓テーブルに用意されていた椅子に着席した時、数人の兵士達が馬車のような乗り物を運搬する。そしてそれは奥にあるごうかな椅子の前に止まり、そこから総帥モーファが現れた。




「揃ったかの…。では、円卓会議を始めようではないか。」




会議室は一瞬のうちにいくつもの魔力で充満していた。その場にいた兵士達はあまりに強大な魔力に肉体が耐え切れず息絶えてゆく。



そして、また一人この部屋に近づくものがいた。

 

 

 


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