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THE TEAR OF WORLD  作者: FRONTIER
TURBULENCE
84/110

DEADLY CONFUSION Ⅴ

基地中心部において激闘が繰り広げられていた時、隣接していた連絡橋ではスターク、キースが対峙していた。


以前人間界において遭遇した時は戦闘することはなかった。それに、彼ははたしてスタークを対等な相手として見做していたのかすら疑問である。



「へっ…ようやく二人きりになれたな。」




「貴様は何故死に急ぐのか…俺には理解出来ない。まさか…俺を倒すつもりではないだろう?」




「なぁに、単なる兄弟喧嘩さ。


血肉を曝すバイオレンスなやつだけどな…!!」





スタークは白銀の剣を取り出し、強大な魔力を解放する。彼を相手にする以上、力を抜くような悠長な行動は出来ない。




「人間の世界では命拾いしたな。だが…貴様は己の命をぞんざいに扱う傾向があるようだ。」




キースは剣を抜き、尖端をスタークに向ける。その時彼は底無しの恐怖を覚える。思考が一瞬止まり、次の行動に移ることが出来ない。



そして、目の前に存在していたはずの兄の姿が消えて、背後にとてつもない悪寒が走る。


迅速に反応したが、背中に剣で斬られた傷が残る。流れていく鮮血、そして再び背中に殺気を感じた。



しかし、それに応じることなく剣を前方へと構える。すると刹那の間に互いに剣で競り合っていた。





「今のフェイクに気付いたか…」




「フェイクだと…?笑わせんな。」




スタークの魔力が跳ね上がり、さすがのキースですら危機感を覚える。


彼は瞬間的に後ずさったが、強力な手によって肩を掴まれる。それは魔人と化したスタークであった。


白銀の剣は紅く染まり、キースは距離を置いて掌を前方へとかざす。すると強大な衝撃波が放たれてる。




「くそっ…!!」




「魔人とはいえ…俺に並ぶことはない、永劫にな。消え失せろ。」




邪悪な魔力が剣に纏わり付き、体勢を崩したスタークに致命的な一撃を与えた。



意識を失い魔人から元の姿へと戻っていく。完全なる敗北と言っても過言ではない。



雲行きが怪しくなり、突然雨が降り注ぐ。彼の血はそれによって流れていく。




「終わりだ。」



スタークの剣を掴み、それを腹部へと突き刺しとどめを刺す。


徐々に体が動かなくなっていき、そしてキースは何事もなかったかのように去っていった。




これが、実力の差である。戦いに飢えたスタークでさえ実兄のキースの前では赤子の如く扱われてしまう。




このあとアレンらが駆け付け、リサやマリオの尽力によって応急処置は施された。



十字架に磔けられていたビアンカも漸く解放されて意識を喪失したままアルフレッドに抱えられ安静にさせた。


しかし、この場にいた誰もが同じことを考えていた。




今の実力では、エデンの軍勢には太刀打ち出来ないと…。

 

 

 


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