THE DIVINE JUVENILE Ⅳ
ひしめくような緊張感が背後に待機しているドルコンにも伝わる…。そして、同じ魔人の彼は察していた。スタークが次に繰り出す策を…
つまり、あらゆる物質を眼に映す第一の能力「魔人眼」、己の身動きと引き換えにあらゆる状態変化を解除させる第二の能力…万象還元
そして、第三の能力…
「それはいったい…」
「…待たせたな。」
さぁ、ユーのはどんなものなんだい…?
なんせ…第三能力は……
個々の魂を具現化させた能力なんだから…な…!
その名を「夢現」…。するとスタークの周囲に無数の鋼の鎖が出現する。しかも一つ一つに重々しい魔力が込められている。
そして彼は笑う。魔人は笑い、神の子を冒涜する。
やれ…神は堕ちた…
全ての鎖がハルの体に襲い掛かる。彼は結界を再び張り対抗するが、まがまがしい鎖はそれを打ち破り肉体の動きを封じる。
「ば…かな…!!」
「終わりだ…死ぬんだよ。てめぇは…」
裂
そして、鎖に圧力がかかり、ハルの肉体が引き裂かれる。崩れ落ちてゆく神…哀れなやつだ…。
「誰がだい?」
裂かれた肉体は浮上し、スタークに問い掛ける。こいつは本当に化け物なのか…!?
「くそ…!!離せ…!」
平和軍の兵士達が動きだしアレンやドルコンに襲い掛かる。彼らは金色の輪を手にしていた。それはハルの魔力が込められたリングであり、手枷のように装着させることで身動きを封じられる。
「…君は勘違いをしているんだよ。魂が滅びぬ限り……」
徐々に断片的な肉体から手足が創造されていく。そして、ついに完全な状態へと回復したのである。
「…何度でも蘇生するのさ。
さぁ…せっかくだ。君には僕に裁かれていただこう。
見るがいい…!これが…僕の真の姿だ…!!」