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THE TEAR OF WORLD  作者: FRONTIER
TURBULENCE
74/110

ANTAGONISTIC TWO MIGHTS Ⅴ



グロリアは剣だけでなく、さらに銃までも兼ね備えていた。それはまばゆい装飾が施されている。



「…装填、スピリット。」




銃口が輝き、そこから巨大な魔力の光線が放たれた。


あまりの勢いによってマリオは後方へと吹き飛ばされる。それほどの威力を持つ銃撃がアレンに襲い掛かる。





「ハーッハッハッ!!どうだ!!小僧には理解出来ない威力だろう!!


私の最終兵器スピリットは……そうだな。わかりやすく言えば、君の持つ魔力をゆうに越えた破壊力を持つ銃撃を放つ兵器だ…どうだ!!何とか言いたまえ!!!」




興奮ぎみのグロリアは羽を駆使して浮上していた。銃撃が容赦なくアレンを襲い、一向に返事が返ることはない。








「ははっ!!これは驚いたなぁ!!


たいしたもんだぜ…。この橋はよ。こんな暴れてるのにも関わらず、壊れやしねぇ。十中八九、てめぇらの親玉の魔力か何かで守られてるんだろうがな。」





するとアレンは袖を払い、立ち上がる。グロリアは呆然としているままである。




「ば、ばかな…!!何故立ち上がる!?何故…!!」




「何故…?はっ、俺様があんな攻撃でやられると思ってんのか?ずいぶんと気楽な奴だぜ。」



アレンは右手を表に差し出し、指を挑発するかのように動かす。


もう一度試してみろ、という意味である。





微々たるもののグロリアは明らかに戦きの念を隠せなかった。


先程までの小僧ではない。あれはまさに…





悪魔だ……!!!







「来ないのか?なら、これで終わりだ。」



するとアレンは懐から黒い聖煌剣(シャイリアス)を取り出し、そして先端をかざす。



生命の危機を感じたグロリアは全魔力を羽に集中させることでダメージを軽減しようと試みる。





シャイリアス・レイ




黒い光線が放たれ、そしてグロリアはその攻撃に巻き込まれた。


先程彼の銃撃ですら無傷だったはずの連絡橋に亀裂が入る。







ボロボロになった羽、そして傷だらけの体でグロリアは立ち尽くしていた。


激しくなっていく彼の息切れ、そしてそのまま倒れていき気を失った。






「アレン…?」




マリオが近寄ると、聖煌剣は白い輝きを取り戻して彼は意識を失い倒れた途端、アレンはまた再び立ち上がる。




「……あれ、ここは…?僕は殺されたはずじゃなかったのか??」



まだ僅かに残っている魔力に違和感を覚えながらもアレンはグロリアのもとへと駆け寄る。



しばらく様子を見たが生きてはいるものの意識はなかった。


そしてアレンとマリオは連絡橋を渡り、総帥の待つ部屋の前にたどり着いた。



近くに寄る度に押し潰されそうなほど強力な魔力を感じた。



その重々しい扉を開けた奥に、ビアンカは十字架にはりつけられていた。




彼らの足元へ何者かの体が転がる。



それは血まみれになったバンテラの姿だったのである。


そして、アルフレッドやリサも瀕死の状態にまで陥っていた。




いったい何が起きているんだ…!?

 

 

 


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