FAIR SACRIFICE Ⅱ
突如姿を見せたゼロ、それはミランダ・ルーラーの魔力と同等の力を具現化したものである。彼女と対峙した時にアルフレッドらが感じたただならぬ魔力…それを想起するだけでも戦慄が走る。
バンテラが幾度強靭なる打撃を与えてもゼロは怯む様子を見せることはない。
「んもぅ!なんて硬いのかしらん!!」
「それじゃ、今度はこいつでいくかね!!」
そして、それだけがゼロの本領ではない。アルフレッドがルドゼラから強力な竜巻を起こし、ゼロの目前まで迫った時、彼は片手を竜巻に添えた。
次の光景を目の当たりにした彼らは絶句した。この世界の一体何処に竜巻を片手で消す者がいるのか、と。
しかし、ゼロは竜巻を消し去りその刹那、油断していたアルフレッドは背後を取られ至近距離から魔力の光線を受けた。
風力により宙に浮いていた彼はそのまま墜落し、連絡橋に落ちる。そして、ゼロはアルフレッドに近寄る。
「私の本領は単なる戦闘力ではない。属性を持った攻撃を吸収し…そして吐き出す。」
真上から凄まじい風が倒れた彼の体を容赦無く潰す…!!
「ふん…他愛もない。」
「誰がだい?」
竜巻が彼の目前に近づいた時、それはまるで意思を持っているかのように動き、ゼロの体を吹き飛ばした。
「自分の風を、操れないわけないだろう。」
「………ほう。」