A BEAUTIFUL DESTROYER
途次、マリオは内部構造が載った地図を広げる。内心では、何故部屋を出てすぐ見ないのかと思った。
というより、所属兵ですら把握してないのか…
あれからアレン達はスタークらとは異なり兵士になるべく遭わないように突き進んだ。
そのため回復してから力は消耗していない。
「ここからどう進む?」
「えー…っと、左に行くと近道っすね。」
彼の言うとおりに進んでいき、ようやく広々とした部屋に辿り着いた。
油断してはいけない。もしかするとまた兵士が現れるかもしれないから。
前に出ると、突如上から大量の水が目の前に降ってきた。
再び水は集結し、裸のシルヴァが現れた。
「あんたは…?」
「俺様は平和軍上位兵…シルヴァ・アクアリアだ!!」
彼女は完全に男まさりの喋り方であるが、端正なるその顔は立派なものである。
ずっと見ていたら吸い込まれてしまいそうな表情であり……
「アレンッ!シルヴァの顔を見るな!!これは罠だ!!」
マリオの警告で我にかえる。しかしシルヴァが操る高圧水によりアレンは軽々と飲み込まれる。
「おせぇんだよ…クソガキ!!」
シルヴァは見ての通り水を操る能力を持ち、さらにもう一つ能力がある。
水艶…自分と目が合った相手を一時的に催眠状態にさせて行動を封じる能力である。
彼女が放つ凄まじい水圧の攻撃は避けると床にひびが入るほど強力だ。
どう抵抗すればいいのか…?また再び放たれた水を避けようとした時にはもう更なる攻撃が放たれていた。
しまった…!!
思わず反射的に目を閉じた。しかし、前方には厚い盾が仕掛けられていたのである。それはマリオの能力だった。
「てめぇ…裏切りが許されると思うなよ…?」
「おいらは…アレンの仲間っす!!」