BLOODY WOODLAND Ⅲ
エデンには主力から微力含めて全てを合わせると5000もの戦力が存在する。
そして、それらは総帥を除く1〜10、11〜20、21〜30で上からファースト、セカンド、サードとクラスが分けられている。(ただしそれ以下にはクラスは存在せず、数は意味をなさない。)
サードとセカンドのあいだの差より、ファーストとセカンドの差がはるかに離れている。つまり、ファーストクラスの者はエデンの中でも真のエリートというわけである。
ちなみにフィリップス・シャンデリアで戦ったバギーはNo.10…そして、この男は……!!
「セル・ネルジュ、No.7や。」
「やるのか…?」
「当たり前や…僕はそのためにはるばるエデンからやってきたんやからなぁ。」
「それは不運だな、てめぇはここで俺にやられるんだよ。」
「知ってますよー?君が昔エデンにおったのを…そして、No.2だったことも。」
No.2…懐かしい肩書だ。昔から、俺は兄貴を越えたことは一度たりともなかった。
だが、こいつはNo.7にすぎない。ただ、おそらく昔の数字などはあまり役に立たないだろう。
「さて…もう始まってるで。」
先程盗賊達を殺したあの複数の根っこがまた出現した。体を貫こうとしたが、地中から現れた刹那、剣によってぶった切られた。
こんなにも容易に攻略されるとは想定していなかったらしく、セルは拍手をして軽い音を立てた。
だが、それ以外には変わった様子はない。すると地面から大きなつぼみが現れる。
「色々だすなぁ。もっと何かないのか?ん?」
「うーん、まだ足らんか。ほな、血ぃもらいますわ。」
セルは盗賊の死体を掴んで、つぼみに血液を垂らす。白いつぼみがだんだん赤く染まっていく…同時に花が大きく開いた。
「さぁて…おはよう、邪桃花。」
甘い臭いが漂ってきた。それをスタークの嗅覚が察知した時、セルの罠が始まったのだった。
「邪魔くせぇ!!」
スタークは剣を振り回して突撃する。向かっている途中、背中に違和感を感じた。それは先端の尖った杭だった。状況に気づいた時、彼の背中を貫通した。
「かはっ………!!」
不意の攻撃にスタークはそのまま片膝をついてしまったが、ふとそれは幻であることに気が付く。
上を見上げると、セルが木の棒を手にして立っていた…!!