表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE TEAR OF WORLD  作者: FRONTIER
TURBULENCE
49/110

SHUDDER WITH FEAR Ⅲ

全身全霊の力で戦わずして勝利は有り得ない。現世で習得したこと…それを最大限に引き出すんだ!!


これは命を捨てる行為ではない。失われそうな命を救う行為だ!!




「………先程よりも魔力を上げたようだな。しかし、それでは私には敵わない。」




「試してみようか…」


引きずっていた白い刀身を上げて、真っ正面から斬り掛かる。男はそれを難無く避けて、アレンの丸腰の背中を斬る。しかし、完全にアレンを甘んじていた男は逆に背中から血を流した。




(………なるほど、全魔力を脚に上乗せして瞬間的に移動したか。だが、まだ私はー…)




「油断したね。」



アレンはわずかの隙を逃さない。懐に侵入し、そのまま聖煌剣で大きく振り一撃を与えた。


反射的に腕を出した時、腕に縫い付けていたネームがちぎれた。





「よろしくね、グロリア・ジルフォート!!」




「小僧…!!許さん!!果てろ…我々の能力によって…!!」






グロリアは両腕を大きく開き、無限に広がっている天を仰ぐ。その瞬間に魔力が今までの何倍にも跳ね上がったのを感じた…!!



だがしかし、それを阻止したのは周囲にいた仲間らだった。全身を取り押さえられたグロリアは落ち着きを取り戻して元に戻った。


その時、首筋に電気のように痛みが走った。平和軍の一人が不意打ちをしたようだった。そこで僕の意識は途絶えた。ここで死ぬわけにはいかないのに…!!









「グロリア…何もそこまでしなくても良いでしょう。その者は我々の敵ではないのですから。」



彼を宥めたのは第三席のミランダ・ルーラー。アレンを気絶させたのは彼女の能力によるものだった。


しかし、グロリアの表情からして腑に落ちていない様子である。そこで彼女はある条件を提唱することにした。




ビアンカだけでなくアレンも連行すること。そうすることでその他に情報を持っていたらそれを聞き出す…もしかしたら、エデンについて何か知っているかもしれない。





「いいだろう…行くぞ……ここに長居する理由はないのだ。」




皆の肩辺りが一斉に白く輝きだす。そこから天使のような羽が生え出し、そのまま天空を舞ってその場を去ったのだった…。



右も左もわからない世界でアレンはただ振り回されていた。そして、平和軍との戦いで彼の実力はまだまだ不足していると露呈されたのだった…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ