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THE TEAR OF WORLD  作者: FRONTIER
MIDNIGHT PARTY
30/110

MENACE Ⅱ

今さっきの魔力はバギーのものだったのだろうか。まがまがしいけれども全く別のように感じた。しかしそれは彼の能力の一つにすぎなかった。





「儂の能力…虚体創造だ。こいつは儂の分身を作り上げるものでな、しかも能力はほぼ儂と同格、そして…いくらでも創造出来るのだ。」




ぞろぞろと分身達が姿を現す。こいつらは下っ端の悪魔とはわけが違う。油断は出来ないのである。


スタークとビアンカは力を振るい次々と分身を倒していく。能力は類似していても一撃与えると消える仕組みになっているようだ。


ビアンカの炎によって複数の分身が消えかけた時、奥にいる本物のバギーが指を鳴らし、オーバーと呟いた。分身達は一斉に爆破して彼らに大きなダメージを与えた。どうやら火に当たると爆発するようである。





「そんな…スタークとビアンカかが押されている…!?」




「小僧、見ているが良い。そして絶望しろ。希望が消えてゆくのをな…」





なんとか立ち上がったものの、バギーはさらに分身を増やし続ける。このままでは埒が明かない…!!



どうにかして策略を練らないと負けるのも時間の問題であることは自明だった。


そしてスタークはさりげなくビアンカに耳打ちした。どうやら何か考えついたようだ。



スタークは一人で分身達を相手にして、周囲を素早く動き翻弄し始める。それでも形勢が逆転するような一手を繰り出す様子はない。





「何をしても無駄だ。儂には敵わぬ。」




「どうかしら…?セクシャルフレイム!!」



ビアンカの剣に再び猛る炎が纏わり付き、そして分身を切り付けた。これではまた爆発を受けてしまう!!




案の定バギーは指を鳴らして分身達を爆破させた。しかし、これがかえって状況を変えてしまうことになる。





「ふはははははっ!!!まずは一人だ!!」




「そうね、その一人は…あなたよ、バギー!!」





爆風によって彼女は吹き飛ばされたが、一体の分身の爆発と同時にその他の分身も続いて爆発する。


それらは連鎖していき、その先にはバギーがいたのだ。先程スタークが俊敏に動いたのは分身を錯乱させるためではなく、分身を整列させるための行動だった。



作戦は見事成功し、バギーは爆発を受けて会場の壁に吹っ飛ばされた。




「すごい…!!こんな連携技を繰り出すなんて…!」


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