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THE TEAR OF WORLD  作者: FRONTIER
MIDNIGHT PARTY
21/110

CHILDISH MIND Ⅱ

スタークは体勢を切り替えて剣で対抗して間一髪危機を乗り越えた。しかし、形勢が変わるわけではない。怯むことなくフィリアは大斧を無垢な両手で握りしめる。





「がきんちょ、それ反則じゃあないか?俺の知り合いのやつの能力だが…対象具現化に似てやがる。」




「あれ〜?あなたキースと知り合い?」




「………やっぱりお前達の組織にいたのか。」







すると、フィリアの大斧の柄に白い手を置く蒼い髪の男性が現れた。彼が視界に映った瞬間辺りに重々しい異様な圧力が加わる。どうやらただ者ではないようだ。




「……よぉ、キース。」




「…あ、あいつは…?」






圧倒され怖じけづくアレンは動くことすらままならない。しかし、人間がそうなるのも無理もない。何故ならば彼は…






「キース……オーウェン…異界でも最強と謳われている…そして、俺の実の兄だ。」





彼はスターク達を冷たい眼差しで見つめ、次の瞬間には背後へと立っていた。あまりにも速過ぎる…大広間で戦った風の男よりも速い…!!



細い剣を抜き、スタークと火花が散るほど力強く競り合う。しかしキースは顔色一つ変えもせず、一度退きフィリアと並ぶ。






「…力を抜け。俺は貴様とここで戦うつもりはない。フィリア、次の一撃で終わらせろ。」




「はーい。いっくよぉー!!スーパーダイナミックブレイカー!!」




ふわふわした少女の声が響き、大斧が鋼の槍へと変形しそのまま凄まじいスピードで迫り強力な一突きをくらわせた。


スタークはなす術もなく軽々と突き飛ばされる。壁は悉く破壊され、瓦礫の中に彼は埋まった。






「あ……あぁ……!!」




「人間、貴様の希望の光はたった今消えた。絶望しろ、そしてこの場で無惨な姿で果てるがいい。」






再び大斧に還元し、少女はアレンの方へと少しずつ歩く。ここで死ぬのか……!?こんな終わり方なんて…





諦めかけた時、何者がフィリアに奇襲し大斧にひびを入れた。突然現れた救世主、それは炎がまとった剣を手にしたビアンカだった。

 

 

 


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