A INTENSE BATTLE LIKE SEXUAL INTERCOURSE Ⅱ
いつものように急な展開で戦いが始まった。どうやら知り合いのようだけど…お互い容赦がない。
先に勢いに乗ったのはスタークだった。間合いを詰めて剣を振り下ろす。一撃目は床に直撃し、それは土掘りの如くいとも簡単に穴がぽっかりと空いた。
しかし、ビアンカは一旦後退して体勢を立て直す。そして彼女は剣を高く掲げ、息を大きく吸う。なにか来る……!?
セクシャルフレイム!
まただ!!さっきの竜巻のように唱えた途端に変化が起きた!
上空に複数の炎が浮かび上がり、それらが剣にまとわり付いた。あんな物に切られたら無傷では済まない。
「さぁ…!あっつーいモノをあげるわ!!」
どうやら変化が起きたのは剣だけではないようだ。さっきの移動速度よりも明らかに向上している。身体能力も飛躍的に上がるのか…
「ひゃー!やっばいなぁ!!」
「灼熱に焼かれなさい!!」
振り上げた炎の剣を逃げまどうスタークに目掛けて投げた。床に触れた途端炎は周囲に広がり、瞬く目に彼の腹部は火傷を負った。
打たれ強いとはいえ、さすがダメージを受けたらしい。あれでは皮膚も深く焼けてしまっているだろう。
「くっ……!!ビアンカちゃん…強くなったんだな…」
「言ったでしょ?軽んじるなって。ちなみに、今のはちょこっと外したから…次は当てるよ…」
ビアンカは炎が猛る剣を向け警告をする。たしかに、次はないだろう…!こんな窮地に立たされたら、普通ならば畏怖するだろう。
それでも、スタークにはそんな常識は通用しない。ほら…顔をよく見てみればわかるさ……
「なあに笑ってんの?怖くて頭おかしくなったのかしら?」
「あぁ……頭がおかしくなりそうだ。
楽しすぎて頭が壊れてきたぜ…!!ビアンカちゃんよ…今度はお前をイカせる番さ!!」
剣を大きく一振りすると、周囲の炎が一瞬にして消し去った。そして剣を構え、ゆっくり瞳を閉じた。
「…………っ!!」
それと同時に彼女は危険を察知したように間隔をあけた。スタークは何をするのか…
この時、僕は初めて彼に秘められた力を見せつけられることになる…。